ホンダ新型シビックタイプR (FL5)が納車されて10か月が経過!黒基調のRacing Black Packageの発売が控えるなか、素の赤内装の満足度や不満点は?
2台目のシビックタイプR (FL5)ではあるが、それでも所有満足度はとても高い
2024年2月に私に納車されて10か月以上が経過した、ホンダ新型シビックタイプR (Honda New Civic Type R, FL5)。
本モデルが2022年9月に発売されて2年3か月以上が経過したものの、それ以前に2023年1月には約3万台のバックオーダーを抱えて「納期未定」で受注停止となりました。
受注停止からもうすぐ2年が経過しようとしているところで、ようやく2025年1月にはMY25モデルのFL5が発表されるとともに、東京オートサロン2025では黒内装を基調としたRacing Black Package(レーシング・ブラック・パッケージ)が発表される予定です。
今回は、そんなFL5 Racing Black Packageが発表される前に、スタンダードなFL5の内装の満足度に加えて、少々不満に感じているポイントなどもインプレッションしていきたいと思います。
シビックタイプR (FL5)の内装の不満は特に無し
まずはシビックタイプR (FL5)の内装について。
2025年1月10日に黒内装を基調としたRacing Black Packageが世界初公開されることもあり、スタンダードモデルのFL5の赤内装がチープに見えてしまうのでは?といった懸念もありますが、実際に10か月以上所有しているオーナー目線で見ると、「素のFL5でも内装の不満は特に無し」。
赤内装の過激さは賛否あれど、タイプRの良さを引き立ててくれる刺激的な赤でもあるため個人的に満足度としては高め。
内ドア部分に関しても、アームレスト周りの黒基調となるラックススエードやレッドのカラードステッチの組合せもシンプルながらにスポーティですし、その他が無塗装ブラックの樹脂パネルだからといって「安っぽいし手触りも悪いからバツ」ということも無し。
おそらくホンダとしては、樹脂パーツによるチープさを際立たせないように、内ドアハンドルを加飾したり、一文字のレッドLEDイルミネーションを加味するなどの努力を施しているのだと考えられます。
とはいえ、車両本体価格500万円を切る内容でここまで質感を高く見せる企業努力には頭が上がらず、「いつ年次改良で大幅値上げしても不思議ではない」というのが正直な感想だと思っています。
2022年9月に発売されてから2年3か月以上経過して、3回目となるイヤーチェンジでもスタンダードモデルの車両本体価格が据え置きなのも”奇跡”だと思いますから、最初の値付けの時点で「長納期化することを想定して、マージンを持たせた価格設定にしてきた」ところもホンダの賢さが感じられるところだと思います(だからこそRacing Black Packageの+100万円アップのインパクトがとんでもなく大きく感じる)。
ここ最近のエアコンのレイアウトで、最も機能美に優れているのはホンダだと思う
インパネ周りもスマートな水平基調で、敢えてエアコンの送風口をハニカムメッシュにまとめることで機能美を向上させるのはホンダの強み。
あくまでも個人的な感想ですが、ここ最近のエアコン吹き出し口のレイアウトで最もまとまっているのはホンダだと思っていて、特にシビックやZR-Vなどの水平基調と三連ダイヤルの物理スイッチによる使い勝手の高さは特筆すべきポイントだと考えています。