いつの間にかトヨタは「抽選販売が当たり前」に。遂にアルヴェルやランクルに留まらず、商用バンの一部改良型ハイエースですらも抽選販売に
諸々の理由があるとはいえ、大衆車や商用バンの抽選販売は異常
2021年8月に発売されたトヨタ・ランドクルーザー300 (Toyota New Land Cruiser 300)をきっかけに、様々な新車・新型車が購入しづらくなってしまったトヨタ。
当時は諸々の諸事情による部品・半導体の供給不足が起因する一方で、長らくランクル200からのフルモデルチェンジを待ち望んだファンから大量のバックオーダーを抱えたことで「納期4年以上」というとんでもない事態に。
実際のところ、2021年8月に販売開始されて即受注停止になり、そのときから納期4年と公式アナウンスされていましたが、3年4か月以上が経過した2025年1月時点で、未だ受注再開の目途も経っていなければ、納期が短縮されるといった話も一切無いんですね。
その後のトヨタの新車・新型車の抽選販売が当たり前に
ランドクルーザー300という高価格帯のモデルが大量のバックオーダーを抱えるきっかけになったのが、海外への輸出や中古車・オークションへの転売が主ですが、このときから「発表・発売されたばかりの新型車が高額値で転売可能」になったのも事実で、今現在ラインナップされているランドクルーザー250やアルファード (New ALPHARD)/ヴェルファイア (New VELLFIRE)なども同様。
上記のモデルも500万円以上と高価格帯ではあるものの、決して抽選販売するような貴重なモデルでも特別仕様車でもないですし、抽選販売することで顧客を煽ったり、希少性を高めるなどで返って逆効果を生み出し、結果的に最速クラスで納車された車両が即転売 → 高額値で取引される流れが当たり前になってしまったんですね。
型式指定における不正問題と理由をつけて実は…?
不思議なもので、2021年8月~2025年1月の間に販売された新車・新型車のなかには、「最初は先着順で販売」していたのに、今度は国土交通省からの指摘による型式指定における不正問題が起因し、対象ではない車両の一部改良やマイナーチェンジ、フルモデルチェンジなども大幅に遅れてしまい…
現行車種を継続して販売
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追加生産できる台数が極端に限られる
↓
各販売店への振り分け台数が数台程度と少な目
↓
販売店独自の抽選販売が当たり前
になってしまいました。
今思うと、この流れも「型式指定における不正問題」と謳いながらも、現行モデルを延命して販売台数を伸ばすための策略なのではないか?と思ってしまうこともあるんですね。