終売が決定したレクサスRC/RC Fの特別仕様車Final Editionは中途半端な完成度?特にRC Fは価格設定含めて振り切った印象が感じられない件
レクサスRC/RC Fが終売となるのはとても残念だが…やはり最後に相応しい思い切ったファイナルエディションが良かった
2025年1月16日に発表・発売された、レクサスRC F SPORT/RC Fをベースにした特別仕様車ファイナルエディション (Final Edition)。
RC300 Final Edition/RC300h Final Edition/RC350 Final Editionに関しては、台数限定ではなく2025年11月までの製造期間までで可能な限り生産・販売する計画だと思われますが、一方のRC F Final Editionは、日本限定200台のみ販売されることが決定しています。
ちなみにこれらの特別仕様車は、2024年1月17日~27日までにかけて、レクサスインターナショナルギャラリー青山でも実車展示されており、レクサス公式Xでも一部の画像が掲載されています。
今回は、そんな特別仕様車Final Editionについて、個人的に残念に思うポイントをいくつかみていきたいと思います。
RC Fの特別仕様車は、ベースとなるグレードと価格設定が中途半端
まずRC F Final Editionで最も残念に感じたのが、ベースとなるグレードと価格設定が中途半端だということ。
今回のFinal Editionは、RC Fのエントリーグレード(1,058万円税込)がベースになっているかと思われますが、多くの方が期待したのはRC F ”Performance package”をベースにした特別仕様車だと推測。
つまり、固定式リアウィング含めてカーボンマシマシのファイナルエディションに相応しい「振り切ったRC F」を望んだ方が多いのではないかと思うんですね。
見た目だけでファイナルエディションとわかる特別感も無い
しかしながら、今回登場した特別仕様車はCarbon Exterior packageのようなカーボンボンネットすらも採用されず、一目で「おっ、ファイナルエディションだ!」と思わせるような特別感が全く感じられないために、中々購入に踏み切ることの難しい中途半端なモデルだと思うんですね(スバルWRX STIコンプリートカーS210のような中途半端さかも…)。
ちなみにこのRC F Final Editionですが、日本限定200台で車両本体価格1,360万円ながらも、その前に販売された特別仕様車のRC F Enthusiastは1,500万円、RC F Emotional Touringが1,500万円だったことを考えると、全然ファイナルエディションとして振り切った感の無いモデルなのでは?と思ったり。
エンジンスペックの向上すらも無かったのは残念
さすがに「排気量5.0L V型8気筒自然吸気エンジンのスペックを引き上げてほしい」とまではいかないものの、既に発表されている日本限定200台のみとなるトヨタの特別仕様車GRスープラ A90 Final Editionのように、パフォーマンス向上を目的としたエンジンチューニングのセッティングなどが行われるため、RC F Final Editionは「見た目だけに少し力を入れている?」と思われても不思議ではないと思います。
元々”F”モデルとして完成されていることは分かっている
もちろん、予算の絡みなどもあって開発に注力できる範囲も限られていたり、Final Editionにたどり着くまでに様々な改良が施されてきたからこそ、既に完成形に行きついた”F”の頂点に「これ以上の特別な装備は必要ない」という判断なのだと思いますが、せめてベースとなるモデルをCarbon Exterior packageやPerformance packageにしていれば、Final Editionとしての特別感が更に高まったのでは?と思ったりもします。