スズキ新型ジムニーノマドに5万台以上のオーダーが入り受注停止→スズキ公式が「転売防止」のために精査開始と報道!お決まりの誓約書にサインも?
遂にジムニーノマドさえも受注精査と誓約書の検討が進められる?
2025年1月30日に発表されるも、僅か5日で先行受注が5万台を突破し、更に納期に換算すると3.5年以上もかかるため、止む無く受注停止となったスズキ新型ジムニーノマド (Suzuki New Jimny Nomade)。
本モデルについて、受注停止になってからは予約キャンセルが増えている?のかと思いきや、反対にキャンセル待ちの予約が増えているとのことで、場合によっては納期が更に延びる恐れもあるようです。
今回、そんなジムニーノマドについてスズキが5万台分の先行受注(オーダー)分の精査を始めているそうです。
複数台を注文する転売ヤーを廃除か
本件については、国内自動車情報誌マガジンXさんが報道しており、一人のユーザーが複数台のジムニーノマドを購入したり、業販などが買い占めるなどの問題を解消ことが精査の目的となるようです。
なお、スズキとしては少しでもジムニーノマドの長納期問題や転売問題を解消するため、以下の対策をとるとのこと。
➀ディーラー名義の試乗車・展示車をユーザー向けに振り替える
→先行展示会やイベントでの展示会も中止することも同様の理由②同一名義(家族内も含む)・同一住所の受注が複数あった場合、1台に絞り込む
→転売目的のオーダーを解消するため
→業販からのオーダーを避けるため③ディーラーオプションの注文内容
→転売目的となると、ディーラーオプションはほぼ選択されない可能性がある
→ナビやユーティリティ関係などの様々なオプションを装着している個体は、転売対象とならない可能性が高い④メーカー指定の誓約書にサインを求める可能性がある
→新車登録から1年間は転売・輸出しない旨の誓約書?
→ルールを破ったら、その販売店との関係性が切れるのみ?via:MagX
以上の通りとなります。
販売店によっては「数を多く売るため」に転売を促しているところも?
なおスズキといえば、少しでもジムニーノマドの受注を多く獲得するため、スズキ正規ディーラーだけでなく、日産やスバル、トヨタ、ダイハツといった正規ディーラーにもカタログや価格表などを配布しているとの情報も。
そのため、一人のユーザーがスズキディーラーで1台注文し、更に近くの日産ディーラーにて2台目のジムニーノマドを注文するなどの動きがあるとのことですし、なかにはスズキディーラー側から「1台目がいつ納車されるかわからないですし、どうせ売却するときにはプラスになるでしょうから、2台目も注文しておくことをおススメしますよ」と、ユーザーに複数台の注文と転売を進める販売店もあるようです。
スズキとしてはCAFE規制における罰金の支払いも避けたいためだと考えている?
もはや、身も蓋もないディーラーリテラシーの低下などが散見されるため、今回はスズキ側がディーラー側に販売方法の条件を強く定めない限りは、何も変化は無いと思いますし、販売店側が顧客に(意図せず)迷惑をかけることになるんですね。
今回のジムニーノマドの受注内容精査については、スズキとしても転売による市場の混沌を避けるだけでなく、月販目標1,200台を大幅に超える過剰生産となった際、CAFE規制にメーカーの平均燃費が悪くなり、最終的にメーカーが罰金を支払うことにもなりかねないため、メーカーとしても出来る限り最小限の生産台数に抑えたいのだと考えられます。