【悲報】友人が新車オーダーしていたフェラーリ・ローマスパイダーが「1年8か月以上」生産されず放置。特注オプションの問題や注意すべきポイントとは?
単純に長納期化しているからではなく、フェラーリ本社とディーラーとのやり取りに問題がありそうだが…
2023年6月、私がいつもお世話になっている友人がフェラーリ・ローマスパイダー (Ferrari Roma Spider)を正式に発注したことをお伝えしました。
友人にとって3台目のフェラーリであり、しかも新車でのオーダーは今回が初めてとなるわけですが、新車発注から1年8か月以上が経過したタイミングで、何とも残念なお知らせが…
っというのも、どうやら一部の特注オプションの影響により、フェラーリ本社での審査が保留になっていたそうで、本来であれば既に生産が進んでいた友人のローマスパイダーが、長らく保留のまま放置されていたことが発覚。
一体どのようなオプションが、どれだけの期間放置されていたのかチェックしていきましょう。
友人が新車オーダーしていたローマスパイダーの仕様はこうなっている
こちらが、2023年12月時点で既に発注していたローマスパイダー。
※資料などは事前に友人に許可を得て掲載しています
ボディカラーはシンプルなブラック系のネロ(NERO)で、ソフトトップはダークローズ系の幌タイプというアダルティ且つセクシーな組合せ。
オプション費用にして総額1,000万円以上を費やしているわけですが、その理由には「800万円以上のメーカーオプションを設定すると、生産の優先順位が繰り上がる可能性があるから」とのこと(フェラーリディーラー談より)。
友人がオーダーしたローマスパイダーは特注オプション付きだった
ちなみにフェラーリのメーカーオプションに大きな制限はなく、好きなボディカラーや内装カラー、素材などを選択することが可能なので、そのなかで友人が選択した「とある特注オプション」が、今回の生産?放置?トラブルの発端となっていたそうです。
っというのも、今回友人が付けた特別なオプションは、フェラーリの既存のオプションラインナップには設定されていないため「ディーラーからフェラーリ本社に直談判」する → フェラーリから承認を得る必要があるとのことで、その承認期間として約2週間かかるのだそう。
何ともハードルの高いオプションと言いますか…
ある意味でフェラーリらしい通過儀礼のようにも感じられますが、実はこのオプションの承認に関する連絡が、2週間以上経過しても全くなく、その後友人の担当スタッフさんがいつの間にか退職するなどで放置され、気が付けば1年以上も生産されず放置状態だったんですね。
その後、退職したスタッフさんから後任のスタッフさんにはどのように引き継ぎされたかは不明ですが、後任のスタッフさんが共有できていなかったお知らせなどもいくつかあったそうで、今では友人と密にやり取りを進めているのだそう。
ただ友人としては…
・すでにデポジットも支払ってるし
・発注から2年近くが経過しようとしていますし…
・他のユーザー向けにローマスパイダーの納車も進んでいるし…
・てっきり自身のオーダー車両の生産も進んで、そろそろフェラーリ本社から出荷されるのでは?
と思うのは当然だと思いますし、まさか自身が注文していた車が全く生産されずに放置されるとは予想もしていないでしょうし、その間のフェラーリ本社とディーラーとのコミュニケーションが疎かになっていたのも、何ともお粗末な話だと思うんですね。
※フェラーリの場合、生産ラインに載ってから完成に至るまでにはハンドメイドの工程が多いので半年以上かかる模様
そう考えると、今回のような特注オプションによる審査の保留やトラブルは、友人だけでなく他のフェラーリオーナーやトップカスタマーでも起きている可能性がありそうですし、ある意味で注意しなければならないポイントかもしれませんね。