これマジか…神奈川県の箱根ターンパイクにてフェラーリF40が大炎上。原因は不明ながらも、過去の事例から燃料タンク劣化の可能性も?【動画有】

2022-06-29

なおF40の車両火災により箱根ターンパイクは一時通行止めに

2021年5月8日の午前、神奈川県にある箱根ターンパイクにて、フェラーリのスペチアーレモデルとなるF40が燃えたとのこと。

詳しい原因は明らかになっておらず、消火後は実況見分もあるとのことですが、以前モナコでも直管仕様のF40が大炎上した例もあるため、もしかするととあるパーツの劣化の可能性も考えられるかもしれませんね。

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なぜF40は燃えてしまったのか?

こちらが今回燃えてしまったF40。

ドライバーの安否も気になるところですが、時価1億円を優に超えてくるF40が燃える姿を見るのは心苦しいものがありますね。

今回燃えてしまったF40ですが、予てより大変お世話になっているフェラーリF40のオーナー様にもいろいろと意見や貴重な資料を見聞きさせて頂いたのですが、どうやら燃料タンクからオイルが漏れた可能性もあるのでは?とのこと。

F40の燃料タンクは2個存在する

オーナー様の考えによれば、(少し画像ではわかりにくいものの)運転席側が大きく燃えていることから、左側に設けられている燃料タンクが経年劣化により、燃料漏れを引き起こしたのではないか?と推測しているそうです。

っというのも、F40は両サイドにそれぞれ1個ずつ燃料タンクが設けられていて(つまり2個の燃料タンクがある)、給油する際は両サイドに設けられている給油口にガソリンを給油することになります。

加えてF40は、常に高いパフォーマンスでの走りを提供するために、燃料タンクを20年で新品に交換するようフェラーリから推奨されているそうで、それを怠ってしまうと燃料漏れが発生してしまう恐れがあり、今回炎上したF40は、もしかしたら新品に交換していなかった?恐れも。

経年劣化を早める要素の一つにはカスタム・改造も大きく影響してくる

これはあくまでもモナコにて発生した直管仕様のF40に該当するもので、箱根ターンパイクにて炎上したF40が該当するとも限りませんが、例えば直管マフラーをインストールしている場合、マフラーの材質やレイアウト、他のパーツとの取り回し、発熱の時間や冷却時間などが純正と大幅に異なることもあって、燃料タンクに何かしらの負荷が生じてしまった恐れがあるかもしれませんし、経年劣化を更に早める原因になっていたことも十分に考えられます。

F40の燃料タンク交換には200万円以上の維持費がかかる!

そしてこれは余談ではありますが、いつもお世話になっているF40のオーナー様が燃料タンクをフェラーリディーラーにて交換した際、その交換期間は約1か月近くかかったとのことで(パーツを供給するのに時間がかかってしまう…)、更に燃料バランスチューブやドレンガスケット、Oリング、ガスケットといった細かいパーツ類、工賃含めての燃料タンクの交換費用は約240万円にまで到達したそうです(しかも左右で燃料タンクの価格が違うのも驚き…燃料タンク代だけで約200万円)。

現代のフェラーリの維持費では中々に考えにくいことではありますが、スペチアーレモデルを所有すること、旧世代フェラーリを所有する上ではこういった重要なメンテナンス部分を怠ってしまうと、お金以上に失われるものがあるということになります(ちなみにラ・フェラーリのハイブリッド用バッテリーの交換費用は約3,000万円)。

F40の炎上例は多い?イタリアでも希少なF40 GTが炎上…気になる続きは以下の次のページにてチェック!