アメリカ・テキサス州が「日本の軽自動車の合法的な輸入」を検討!軽トラに続き、軽自動車の市場&需要拡大も視野に入る一方で盗難被害も?
オーストラリアでは軽トラが人気で、アメリカでも軽自動車人気が高まりそう?
アメリカの自動車用アフターマーケット部品メーカーで構成される団体の特殊部品市場協会(Specialty Equipment Market Association、略称:SEMA)が、アメリカ・テキサス州における日本製の軽自動車の輸入及び登録を保護することを目的とした法案に力を注いでいることをご存じでしょうか。
日本で高い人気を得ている軽自動車が、遂にアメリカ・テキサス州法の保護下において、合法的に輸入され、自由に走行できるかもしれないと報道されています。
これは、テキサス州上院法案1816号より、日本製の軽自動車輸入及び登録を合法化することで、更なる市場&需要拡大を狙っているそうです。
アメリカでは独自の輸入規制「25年ルール」が存在するが
今回の報道について海外カーメディアCARSCOOPSによると、アメリカ・テキサス州のケリー・ハンコック州上院議員によってテキサス州上院法案1816号が提出され、テキサス州での軽自動車登録禁止を撤回するきっかけとなっているとのこと。
ちなみに、アメリカの一部の市場では、日本製及び右ハンドル仕様の車に関しては、製造から25年を経過しないと輸入できないという「25年ルール」なるものが存在し、更にコンパクトカーなどの軽自動車ともなると「排気量1.2L未満のエンジンを搭載しなければならない」といったルールがあるようです。
ざっくり言ってしまうと、日本の軽自動車は「アメリカでは安全基準や環境基準を満たしていない」とのことで、アメリカへは輸出できないようになっています。
軽自動車には様々な規定が設けられている
またボディサイズについても制限があり、日本の規定だと軽自動車として認められるには「全長3,400mm以下、全幅1,480mm以下、全高2,000mm以下」で、一部アメリカが定める規定?では最高速度も少なくとも80km/h以上となっているようです。
この他の装備内容としては、スピードメーターやヘッドライト、テールライト、方向指示器(ウィンカー)、パーキングブレーキ、バックミラー、ワイパーといった基本的な装備が揃っていることが条件となっています(当然と言えば当然ですが…)
この運動を擁護する地元の擁護団体「ローンスター・ケイ」は、軽自動車を保護する法律制定の推進に尽力してきました。
同団体は、「この法案がテキサス州で風変わりな自動車が問題なく合法的に輸出・登録されることを保証する重要な一歩である」と考えていて、25年ルールといった奇怪な規制でもなけえば、自由にアメリカへと輸出することで、軽自動車の魅力と使い勝手の良さを上手くPRできるのではないか?と考えているようです。
なお、SEMAの州政府関係担当上級マネージャーであるビクター・ムニョス氏は、テキサス州下院議員ウィル・メトカーフ氏に宛てた手紙の中で、「協会の支援を通じてこの取組みを支持している」と説明。
ビクター・ムニョス氏は書簡の中で「この法案は、クラシックカーやニッチカーへの関心の高まりを認識した思慮深いアプローチだ」と述べ、加えて「明確で一貫した所有権登録と登録のプロセスを提供する」と説明しています。