アメリカ・テキサス州が「日本の軽自動車の合法的な輸入」を検討!軽トラに続き、軽自動車の市場&需要拡大も視野に入る一方で盗難被害も?

(続き)アメリカ・テキサス州での、日本の軽自動車の合法的な輸入・登録について

引き続き、アメリカ・テキサス州にて検討されている、日本の軽自動車の合法的な輸入・登録について見ていきましょう。

軽自動車の存在は、アメリカにとって経済成長と消費者の選択の促進につながる?

先程の通り、特殊部品市場協会(SEMA)側は、この法案により軽自動車が地元の安全基準を満たすことが保証され「安全と規制基準を維持しながら経済成長と消費者の選択を促進する」と確信していると付け加えています。

「これらの車両は軽自動車とも呼ばれ、コンパクトなサイズ、効率的なデザイン、そして独特の文化的魅力が高く評価されている」と書簡は付け加えているわけですが、この他にも価格帯という面でも魅力ある車のため、仮にアメリカへの輸出が決まれば、今後の軽自動車の需要も更に向上することは間違いなさそう。

軽自動車の売上のほぼ全てが日本市場であることを考えると、今回はテキサス州に限定されているものの、今後アメリカ全土でも積極的に輸出する姿勢を見せた場合「日本にはこんな車が存在したのか」「大きいだけでなく、小さいことによる魅力もあるんだな」など、車に対する新たな考え方や価値観を見いだせるきっかけになるのではないかと考えています。


その一方で、軽自動車の盗難被害にも注意

あと、これは少し話の方向性が異なるので参考程度に見て頂けるとありがたいのですが、2025年3月に警察庁から令和6年(2024年)の車名別盗難台数が発表されたわけですが、盗難車の定番となるランドクルーザーやアルファード、プリウス、レクサスLXに次いで、実はダイハツ・ハイゼットやスズキ・キャリイといった軽トラックも盗難の対象となっています。

【2024年最新版・車名別盗難台数状況】

1位:トヨタ・ランドクルーザー・・・1,064台
2位:トヨタ・プリウス・・・539台
3位:トヨタ・アルファード・・・488台
4位:レクサスLX・・・230台
5位:トヨタ・ハイエース・・・170台
6位:レクサスRX・・・165台
7位:ダイハツ・ハイゼット・・・103台
8位:トヨタ・クラウン・・・101台
9位:スズキ・キャリイ・・・96台
10位:レクサスLS・・・76台

何れも盗難被害数は少なくなっているものの、そもそもこれらの車種が盗まれている背景には、軽トラの需要が高まっているオーストラリアなどへと不正に輸出されている恐れがあるからだそう。

つまり、盗まれる車種はランクルやアルファードといった特定の車種に限らず、田舎で頻繁的に利用されるであろう軽トラも盗難の対象になりやすいとのことですから(軽自動車もその対象になり得る)、結局のところ車種に関係なく「各々が自身の愛車を守るように対策しておく」ことが重要なのだと考えられます。

1ページ目:アメリカの25年ルールとは別に、軽自動車をアメリカへと合法的に輸入することが検討されている?

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