(2025年)一部改良版・トヨタ新型ランドクルーザー300の気になるポイント!「マイカー始動ロック」はセキュリティ強化している?過去に盗まれた例も

一部改良しても新規での購入が不可能なランドクルーザー300

2025年3月24日、トヨタは一部改良版・新型ランドクルーザー300 (Toyota New Land Cruiser 300)を正式に発表しました。

ただ残念ながら、今回の一部改良は「未納組を優先した一部改良であり、新規での受注受付け並びに受注再開は無し」となっているため、次回受注再開されるのは2027年4月以降を予定しているとのこと。

まだまだ大量のバックオーダーを抱えているトヨタですが、今回の一部改良で気になっているポイントをいくつかチェックしていきたいと思います。


盗難対策を強化する「マイカー始動ロック」が搭載されるも…

まずは、盗難対策を強化する「マイカー始動ロック」が、トヨタのラインナップモデルとして初めて採用されたこと。

厳密には、レクサスNX/RX/LBX/LX600といったレクサスブランドでは既に採用されていますが、トヨタのラインナップモデルとしては全くの初めてであり、その記念すべき1車種目がランクル300というのも流石。

ちなみにこの機能、トヨタオーナーズアプリ「MY TOYOTA+」に搭載される機能で、離れた場所から車の始動をロックすることが可能で、またスケジュールを設定することで、車両盗難が多い夜間などクルマを使わない時間帯の始動を禁止できるというもの。

昨今、盗難被害が相次いでいるランクルにこそ搭載すべき機能であり、ようやくトヨタが重い腰を上げてくれたのも有難い話なのですが…

どうやら「マイカー始動ロックを設定していても盗まれた」例があるらしい

ちなみにこのマイカー始動ロック、車両盗難を未然に防ぐ機能でありながらも、どうやら「予め設定していながらも、過去に盗まれた例」があるために、指紋認証機能含めて「本当に役立つ機能なのか?」は微妙なところ。

上の画像にもある通り、自動車ジャーナリストの加藤久美子 氏によれば、現行LX600が盗まれたというオーナーに直接取材したところ、「マイカー始動ロックをセットしていたのに盗まれた」と投稿。

ただ、具体的にどのような状況で盗まれたのか、マイカー始動ロックの設定状況など不明な点もあるため、この投稿内容が正確な情報とは言い切れないものの、何れにしてもトヨタ純正のセキュリティに(指紋認証エンジンスターターも含めて)依存してしまうと足もとを救われてしまう恐れもありますから、やはり社外システムセキュリティの検討はしておいた方が良いのかもしれませんね。

ドライビングポジションメモリースイッチには、バックライトが設定されず

続いては、ZX/GR SPORT/VXグレードでは標準装備されている運転席のドライビングポジションメモリーについて。

正式には「マイコンプリセットドライビングポジションシステム(ステアリング・シート・ドアミラー/運転席3メモリー付)」という名称なのですが、これらのスイッチには、マイナーチェンジ前同様にバックライトが設定されなかったのは残念。

バックライトが設定されないと夜間時に「どこに何のスイッチがあるのか?」がわからないため、位置把握も含めてバックライトは設定してほしかったところ。

ちなみに、ラグジュアリーモデルのレクサスLX600/LX700ではバックライトは設定されていますし、他モデルだとホンダZR-Vでもバックライトが設定されています。

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