フルモデルチェンジ版・ダイハツ新型ムーヴの型式が変更されてムーヴキャンバスと共有へ→これによるメリットとは?主要装備やボディカラーもチェック

当初の計画から約2年遅れながらも、型式を変更して発売することに

当初は2023年夏頃に発表・発売予定だった、ダイハツのフルモデルチェンジ版・新型ムーヴ (Daihatsu New Move)。

しかしながら、2023年12月末にダイハツの全車種を対象とした大規模不正問題により、全モデルが生産・出荷・販売停止となり、全ての計画が白紙になってしまいました。

当初新型ムーヴは、「LA120S(4WDモデルはLA130S)」という型式にて販売される計画でしたが、今回の不正問題を受けて「LA850S(4WDはLA860S)」に型式変更しての販売となるようです。


なぜ型式変更することになったのか?

ここで一番気になるのは、なぜ発表・発売を目前にして型式が変更されるのか?ということ。

国内自動車情報誌マガジンXさんの報道によれば、派生車種となるムーヴキャンバスとの型式を共有するため。

ムーヴキャンバスは、2WDモデルが「5BA-LA850S」で、4WDモデルが「5BA-LA860S」になるわけですが、どうやらこれらの型式を共有することにより、法規制対応のためのサイバーセキュリティ法を先送りにできるからとのこと。

なお、サイバーセキュリティ法が適用されるタイミングとしては以下の通りで…

➀ OTA(Over The Air)アップデート対応の新型車は2022年7月より

② OTAアップデート非対応の新型車は2024年1月より

③ OTAアップデート対応の継続生産車は2024年7月より

④ OTAアップデート非対応の継続生産者は2026年5月まで

本来型式を変更しなければ②に該当していた新型ムーヴですが、今回の型式共有により④に該当するとのことで、2025年6月に発売すれば、その翌年の2026年5月頃には一部改良でサイバーセキュリティ法に適用できるとのことです。

ムーヴ/ムーヴカスタムが新型ムーヴとして集約され、一方で派生モデルのムーヴキャンバスをノーマルボディのムーヴという形で振り分ければ、何れも姉妹車として型式を共有できてスッキリしますし、先程のように法規制の問題を潜り抜けることもできるわけですね。

ちなみに、本モデルの主要諸元としては以下の通りで、基本的なボディサイズとしてはムーヴキャンバスと全く同じになるようです。

ボディサイズ:全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,655mm

ホイールベース:2,460mm

室内:室内長2,140mm×室内幅1,335mm×室内高1,270mm

最小回転半径:4.4m

車体重量:870kg

2ページ目:新型ムーヴのグレード別主要装備とボディカラーは?