メルセデスベンツが「ボディカラーで航続距離を伸ばす」カルト的な技術を発表!「ホイールに装着しない」メンテナンスフリーの新技術ブレーキも発表
軽量化やバッテリー容量だけでなく「ボディカラー」でも航続距離を増やす時代になるのか…
2025年4月23日より開催の中国・上海モーターショー2025にて、様々な自動車メーカーが新車・新型車を発表するなか、メルセデスベンツが何ともユニークな新技術を発表しました。
その技術というのは…
●ボディカラーで航続可能距離を増やすことのできる「太陽光塗装/ソーラーペイントワーク」技術
●電気自動車の性能をさらに向上させる「マイクロコンバーター」の開発
●ほぼ摩耗せず、実質的にメンテナンスフリーのブレーキ技術の開発
●AIによる計算のエネルギー効率と速度の大幅な向上
以上の通りとなります。
それぞれ、どのような技術となっているのかチェックしていきましょう。
ボディカラーで年間14,000km以上も航続可能距離を伸ばせる技術とは?

まずは、メルセデスベンツが大々的にPRしているのが、「ボディカラーで航続可能距離を増やす」という新たな技術。
何ともカルト的な技術にも見えますが、厳密には太陽光の塗装技術を活かしたソーラーペイントワークと呼ばれる技術で、電気自動車のボディにシームレスに貼り付けられる新しいタイプのソーラーモジュールを研究しているとのこと。

つまり、トヨタ・プリウスPHEVなどに搭載されるルーフソーラーパネルの応用版といったところで、ボディパネルにシームレスなソーラーパネル(電力を生成できる極めて薄い塗料層)を装着することにより、年間にして14,000km以上の航続可能距離を増やすことができるとのこと。
これはかなり大きな数字ですが、中国・北京では「理想的な条件下」の場合、1日あたり39km未満の航続距離を伸ばす計算になり、従来の充電を完全に置き換えることはできない可能性はあるものの、今後の技術発展のことを考えたら十分なスペック。
ソーラー技術の応用版なので、充電はあくまでも車両が屋外にある場合

ただしこのソーラーペイント技術は、あくまでも屋外に駐車するだけで充電できるという点でメリットを活かせるため、カーポートや屋内駐車場にて駐車している場合は充電できない恐れがあるので注意。

まだまだ多くの企業がその可能性を模索している段階で、メルセデスの場合、効率20%の太陽電池を搭載したアクティブ太陽光発電面を検討しているため、私たちが予想だにしない新たな技術が展開されるかもしれません。
電気自動車(BEV)の性能を引き上げるマイクロコンバーターの開発

続いての技術を見ていきましょう。
EVといえば、メルセデスベンツはバッテリーセルレベルに搭載できるプログラム可能なマイクロコンバーターの開発に取り組んでいて、こちらも上海モーターショー2025では大きな注目を集めたとのこと。

このマイクロコンバーター技術を採用することで、セルを個別に制御できるようになり、電気自動車の性能をさらに向上させることができるそうです。
メルセデスベンツは、「現在の研究結果では、充電状態や個々のセルの健全性に関わらず、800ボルトのHV(高電圧)出力を一定に供給することが可能であることが示されています」と説明していて、これにより航続距離の延長、双方向充電のためのエネルギーフローの最適化、そしてモジュール化の新たな自由度が実現する可能性があるとのこと。