長安マツダの新型EZ-60が発表から1か月足らずで「18,000台」の予約受注を獲得!更にEZ-6には若者向けに特化したスポーツバージョンが追加
長安マツダのEZシリーズは更なる進化を遂げることになりそうだ
2025年5月8日、マツダの中国法人で長安汽車との合弁企業である長安マツダが、現時点での新型EZ-60の受注台数に加え、4ドアセダンタイプのEZ-6をベースにした新グレードを公開しました。
今回、長安マツダがニューエナジージェミニ試乗会を南京にて開幕し、EZ-60は「上海モーターショーで世界初公開されてから24時間以内に10,060台の受注を獲得し、今現在は累計受注台数は18,000台を超えた」と発表しました。
更に合弁新エネルギーSUVモデルの中で、最も早く受注台数18,000台を突破したモデルとのことで、ある意味で長安マツダにとって記録的なモデルになるとのことですし、中国市場でも日本同様にSUVの需要が高いようです。
EZ-6の売行きは微妙?EZ-60は長安マツダにとっての起爆剤になりそうか
こちらが今回、長安マツダが発表したEZ-60(左)とEZ-6(右)。
今回、EZ-60以外にもセダンモデルのEZ-6をベースにした新グレードとなるスポーツバージョンも公開され、近日中に発売することも明らかにしました。
EZ-6スポーツバージョンについては、長安マツダ曰く「新しい黒色の美しいデザインは、強い視覚的インパクトと、より徹底した「人馬一体」のドライビングプレジャーをもたらします」と説明していますが、具体的にどういった専用装備が追加されるのかは後ほど…
この他にも、長安マツダの「ツインスター」製品ラインナップは徐々に拡大していて、自社の新エネルギー転換戦略の実行を推進するだけでなく、合弁会社である新エネルギーが、中国市場だけでなく世界市場で価値の高い躍進を遂げるよう導くことになることも説明しています。
EZ-60では世界初・業界初の技術が多数
改めてこちらが、2025年4月23日開催の上海モーターショー2025にて発表され、1か月足らずで18,000台もの受注を獲得したEZ-60。
長安マツダの世界市場向けとなる第2の戦略レベルで、新エネルギー車モデルであるEZ-60には、世界初の技術が多数搭載されています。
具体的には、世界初の4nmスマートキャビンチップが採用され、消費電力が低く、計算能力が強く、応答性も大幅に向上しているとのこと。
100インチの巨大ヘッドアップディスプレイのインプレッション動画などは公開されておらず…
更には、世界初となる「100インチ裸眼3D HUD」が搭載され、視線追跡技術を使用することにより、運転情報が地面近くに統合され、駐車モードでは裸眼3Dシネマに変化することも可能に。
ただ残念ながら、100インチの巨大ヘッドアップディスプレイについては、今のところ実車インプレッションの動画などでは公開されていないため、実際に市販モデルの納車が進んでからでないかとわからないのかもしれませんね。
この他にも、クラス初となる26.45インチフローティング一体型大画面スクリーンが搭載され、クラス最大サイズでありながら、世界トップクラスの最薄ボディ、最狭フレーム(ベゼル)、アダプティブ調光技術により、炎天下でも映り込みがなく、トンネル内でもぎらつきを抑えた高精度なディスプレイとなっているそうです。
EZ-60はスーパーカー並みの空力特性を持つとのことだが…
スタイリングの面においては、長安マツダ曰く「100万ドルのスーパーカーレベルの空力デザインを採用しています」と自信満々に語っており、エアダクトグループは、「グライダーが雲を突き破る瞬間にインスピレーションを得たもの」だそうで、前方の気流が車体を通過することで、風の抵抗とエネルギー消費を効果的に低減するとのこと。
サイドミラーレスカメラに設けられたエアダクトは、吊り下げ式の2色デザインを採用していて、運転中にスマートな飛行翼のように見え、車両の高速前進をサポート。
続いて独自のDピラーエアダクトは、「ミリオンレベルのスーパーカーのデザインに敬意を表している」そうで、車両リアセクションの高速気流を効果的に整えるとか…
なおEZ-60には、合計9 つのエアダクトが設けられており、その中には19個の実際のエアアウトレットが含まれているとのこと。
測定された全体の風抵抗は60.8kmと最適化されているそうで、航続距離は41kmも向上しているそうです。
走行時の風切り音は低減され、車内の音声明瞭度が8%向上し、そして高速走行時には、エアダクトが後車軸に最大705Nのダウンフォースを提供し、制御をより敏感かつ安定させる機能が設けられているそうですが、果たしてEZ-60はどのような立ち位置のSUVなのかが気になるところ(プレミアム?スポーツ?スーパーSUV?)。