長安マツダ新型EZ-60が発表から僅か2日間で「1万台以上」の予約を獲得!ポルシェは中国での販売台数低迷により、EV販売撤退を示唆か
EVの成長著しい中国にて、EZ-60が先行予約時点で1万台を突破するのは大きな成果でもある
2025年に中国・上海モーターショー2025にて世界初公開された、長安マツダの新世代ピュアEVクロスオーバーモデルとなる新型EZ-60。
ピュアEV&レンジエクステンダーをラインナップするセダンモデルのEZ-6に続く、長安マツダ渾身の次世代モデルとなるわけですが、早くもEZ-60の注目が集まっています。
特に最も注目されているのは、ピュアEVモデルではなく1.5L自然吸気エンジン+プラグインハイブリッド(PHEV)を採用するレンジエクステンダー(REV)モデルだそうで、モデル発表から僅か48時間で1万台以上の先行予約が入っているそうです。
あくまでも予約件数が1万台以上であり、実際の受注台数とは異なる可能性がある
こちらが2025年8月に中国にて発売されることが決定した新型EZ-60。
これまでマツダがラインナップしてきたSUVとは異なり、本モデルは中国Deepal S07のプラットフォームを共有する共同開発モデルとなります。
中国メディアYicheの報道によると、本モデルが発表されてから僅か2日(48時間)で、中国では既に10,060台の先行予約が入っており、しかも長安マツダはREVモデルの詳細しか発表していないにも関わらず、これだけの注目を集めるのは異例中の異例。
ただし、ここで勘違いをしてはいけないのが、先行予約と実際の受注数が一致するとは限らないということ。
このモデルに関しては、先行予約の手付け金として僅か10中国元(日本円に換算して約200円)だけ支払えば、予約の列に並ぶことができるシステムになっていて、正式な発注がかかる前にキャンセルしても問題は無いとのこと。
そのため、この先行予約が「中国人ユーザーによって予約されているもの」なのかはわからず、それとも長安マツダの従業員(サクラ)によって意図的に仕組まれた数かもしれないとのことで、現時点ではまだ何とも言えないのが正直なところです。
欧州販売にも期待が高まるEZ-60/CX-6e
EZ-60は、今のところ中国専売モデルにはならず、欧州市場を中心にCX-6eとして販売される予定ですが、具体的な販売時期までは不明です。
パワートレインに関しても、ピュアEVモデルとREVモデルの2種類がラインナップされるのか、それともどちらかのグレードのみが展開されるかも不明です。
ちなみにREVモデルは、排気量1.5L 直列4気筒自然吸気エンジン+31.7kWhのバッテリー+電気モーターを組み合わせることにより、システム総出力258psを発揮、EVのみでの航続可能距離は160kmで、ガソリン含めると1,000km以上は余裕で走行可能とのことです。
EZ-60最大のセールスポイントは先進的な内装
EZ-60の最大のポイントは、インストルメントパネルとインフォテインメントシステム、そしてエアコンの操作系を統合した26.5インチの5Kウルトラワイドスクリーンを核とした、デジタルファーストなインテリアを採用したこと。
物理的なボタンは最小限に抑えられ、タッチと音声による操作が重視されています。
後席の乗員にも、快適性とメディア設定を操作できるタッチスクリーンが備えられ、オプションでは、23スピーカー搭載の7.1.4チャンネルDolby Atmosオーディオシステムも設定されるとのこと。
室内の収納スペースは、多用途性を考慮して設計されており、後部座席を倒さなくとも350Lのラゲッジスペースを備え、後部座席を前方に倒すと最大2,036Lまで拡張可能。
なお、ピュアEVモデルに関しては126Lのフロントトランクが付属し、キャビン内にも日常使いのための収納スペースが随所に配置されているため、実用面で大いに役立つモデルになるでしょう。