遂にフルモデルチェンジ版・トヨタ新型300系ハイエースが本格始動?2024年末にアルヴェルがいなべ工場から田原工場に移管へ…一方で競合の日産キャラバンが一部改良へ
遂にトヨタが次世代商用バンの生産実施に向け、いなべ工場の生産ライン調整準備へ
2025年6月27日、日刊自動車新聞・電子版などでも報道されたトヨタ現行アルファード (Toyota New ALPHARD, 40系)/ヴェルファイア (New VELLFIRE, 40系)の生産工場移管について。
元々は三重県いなべ市にあるトヨタ車体・いなべ工場にて生産されているアルファード/ヴェルファイアですが、どうやらこれらのモデルが2027年末、愛知県田原市にあるトヨタ自動車・田原工場に移管することが明らかとなりました。
これにより、いなべ工場では商用バンとなるハイエース (Hiace)の生産がメインとなり、更にトヨタ車体が中心となって開発を進めている「次世代商用バン」の生産を実施するための商用車専用工場となります。
おそらくはフルモデルチェンジ版・新型300系ハイエースだと推測
現時点でトヨタは、「次世代商用バン」が具体的にどういったモデルなのかについては明らかにしていないものの、おそらくはフルモデルチェンジ版・新型300系ハイエースになると予想され、予てより噂されているハイブリッド仕様であることが考えられそう
現行200系ハイエースは、軽トラのようなキャブオーバースタイルとなっていますが、フィリピン市場などにて販売されている300系ハイエースは、フロントノーズが少し突き出たセミキャブオーバーを採用していて、次世代商用バンもセミキャブオーバーが採用されるのでは?との見方もあるようです。
アルファード/ヴェルファイアは、既に富士松工場でも生産されている
一方で、今回の報道でアルファード/ヴェルファイアが田原工場へと移管されるとの報道ですが、現時点でいなべ工場以外でも、愛知県刈谷市にあるトヨタ車体・富士松工場においても、ミドルサイズミニバンのノア (Noah)/ヴォクシー (Voxy)と共に生産されていて、今後も生産を継続していくとのことから、実質的に2工場での生産は変わらず。
なお日刊自動車新聞・電子版の報道では、トヨタ車体は、2018年にトヨタからバン事業を引き継ぎ、現行ノアやアルファードの企画・開発を主導し、次世代商用バンも、用途によって定員や積載量、駆動形式、多様なパワートレインなどのニーズに対応する商用車専用の新たなプラットフォーム(車台)を採用する見通しとのこと。
アルヴェルが生産移管する田原工場は、何を生産しているの?
新たにアルファードの生産を開始する田原工場は現在、レクサスLSやNXなどをはじめ、TNGA-Fプラットフォームを採用するランドクルーザー250や海外向けの新型4ランナーなどのフレーム車の生産も行っています。
ミニバンはレクサスLMを生産していて、田原工場では新たな生産技術を採り入れた次世代電気自動車の生産も検討しているとのことなので、今後トヨタの生産スタイルも用途に応じてフレキシブルに進めていくことになりそうですね。