【悲報】日産ノートが販売不振により生産台数を5割減らすことが判明!追浜工場撤退も関係している?2025年5月度の日産の生産・販売実績も悲惨なことに
新型ムラーノに続き、ノートも販売不振による影響で生産台数を5割程度減らす模様
前回のブログにて、日産がアメリカ市場向けとして販売しているフルモデルチェンジ版・新型ムラーノ (Nissan New Murano)が販売不振となり、大量の在庫を抱えていることをお伝えしました。
これに続き、日産の主力モデルの一つでもある現行ノート (New Note)も販売不振となり、2025年7月~8月は5割程度の大幅減産となる方向で、稼働率は実質2割程度になることが国内メディア・読売新聞オンラインの報道にて明らかとなりました。
ノートを生産する神奈川県の追浜工場は、前回のブログでもご紹介した通り、日産の世界7工場を削減する検討対象の一つに含まれていますが、今回の販売不振による大幅減産とは関係ないと報道されているものの、実際のところは果たして…
2020年12月に3代目としてフルモデルチェンジしてから、一度しかマイナーチェンジしていないノート
読売新聞オンラインの報道によると、日産の現行ノートの販売台数は年々減少しており、2021年~2024年度は1か月あたり約8,000台と安定した生産台数ではあったものの、2025年4月は前年同月比25%減となる4,470台に留まっているとのこと。
ちなみに、現行E13型は2020年12月に3代目としてフルモデルチェンジを果たしたわけですが、エクステリアデザインもしくはインテリアを大幅刷新するようなマイナーチェンジが実施されたのは、2023年12月の一度だけ。
しかも、そのマイナーチェンジではボディ同色となるようなフロントグリルに変更され、水平基調のメッキ調加飾によってヒゲのようなものが追加されたことで、一部SNSでは「マイチェンでダサくなった」「マイチェン前の方が圧倒的に良かった」「日産のデザイナーは仕事を放棄した?」などのコメントが散見され、デザイン変化による影響で販売台数が大幅に減った可能性も考えられそう。
マイナーチェンジ後のデザインの批判が多くなり、その影響で競合モデルに押されるようになった?
こうした批判が重なったことで、競合モデルとなるトヨタ・ヤリス/アクア、ホンダ・フィット4に押されてしまった恐れもありますが、何れにしても現行ノートの販売不振が続き、在庫が積み上がるようになってしまったことが大幅減産の要因に。
ノートオーラもマイナーチェンジで顔が変わったが、販売は順調とのこと
またその一方で、3ナンバープレミアムコンパクトのノートオーラ (New Note Aura)は、フロントマスクを刷新するようなマイナーチェンジが実施されたものの、こちらは販売順調だとか。
ちなみに日産の追浜工場は、同社にとって生産技術を確立するマザー工場との位置付け。
1961年に操業を開始し、生産能力は年間24万台を誇り、2010年には世界初の量産型の電気自動車リーフ (Leaf)の生産を始めるなど、2019年までは5車種を生産していました。
日産は追浜工場撤退のために、敢えてノートの大幅改良をしない?
しかしながら、その後は設備の老朽化などにより生産体制を大幅に縮小することとなり、2025年6月17日に世界初公開されたフルモデルチェンジ版・新型リーフ (ZE2型)も栃木工場に移管されることに。
そのため、追浜工場はノート/ノートオーラしか生産しておらず、2024年の生産台数は約10万台で稼働率は4割程度にとどまり、損益分岐点とされる7~8割を大きく下回っているそうですが、今後もノートの大幅改良もしくはフルモデルチェンジが無ければ、事前に報道されているように追浜工場自体が本当に撤退してしまう恐れも。
もしくは、元々撤退することを視野に大幅改良せず、徐々に淘汰していることも考えられるかもしれません。