【悲報】ホンダ現行シビックタイプR (FL5)の受注再開は極めて困難か。実は騒音規制フェーズ3に対応しておらず、2026年10月に生産終了の恐れも?

2026年秋以降の受注再開は絶望的か

2022年9月にフルモデルチェンジ版として発表・発売された、ホンダ現行シビックタイプR (Honda New Civic Type R, FL5)。

2023年1月には「想定を上回る3万台近くのバックオーダーを抱えているため」に受注停止となり、2025年7月時点でも受注再開の目途は立っていません。

2025年1月には、黒基調の内装を採用したシビックタイプR・レーシングブラックパッケージ (Racing Black Package)が発売されましたが、こちらも予定台数に到達したからなのか即受注停止となりました。

そんなFL5ですが、どうやらこのままスタンダードモデル及びレーシングブラックパッケージの受注再開もなく、最後の特別仕様車を発売して販売終了する?可能性が浮上しています。


国土交通省が定める騒音規制フェーズ3が、2025年10月8日以降より適用されている

早速、「どうしてFL5が2026年秋以降の受注再開が難しいのか?」というと、国土交通省公式ホームページが公開している「自動車騒音規制の推移(平成22~28年規制)」より、輸入車を除く新型自動車を対象に、市街地加速走行騒音規制値・フェーズ3の適用日が「2025年(令和6年)10月8日以降」より適用されているから。

上の画像でも確認できる通り、シビックタイプR (FL5)は9名以下の普通乗用車であり、パワートレインは排気量2.0L 直列4気筒ターボエンジンを搭載し、最高出力330ps(243kW)/最大トルク420Nmを発揮します。

このことから、FL5は「M1カテゴリのPMR160超」に該当する車両なので、フェーズ3のデシベル値は「71dB」となります。

PMR (Power to Mass Ratio)の算出方法は?

ちなみに、PMRは”Power to Mass Ratio”の略称で、計算方法としては「最高出力(kW)/(車両重量(kg)+75kg)×1,000」から算出するわけですが、FL5の場合は「243kW/(1,430kg+75kg)×1,000=161.5」と算出されます。

シビックタイプR (FL5)の騒音規制値は73dBのため、フェーズ3の騒音規制71dBをクリアしていない

これに対して、FL5の適合騒音規制レベルを見ていくと「平成28年騒音規制 規制値:加速走行73dB(A)」と表記されているため、先ほどのフェーズ3に適応していないことから、2026年10月まで現行モデルの生産を終了することが濃厚に。

そうなると、2025年7月時点でのFL5のバックオーダー分を全て捌き切るには、2026年5月~6月頃を予定しているため、それ以降の約3か月ほどで「最後の特別仕様車(Limited Edition?)」が登場する可能性が高いわけですね