運転支援やAI技術が進化している中国は、今もなお「4ドアセダン」が最も売れているようだ。ちなみにアメリカで「最も売れ残り期間が長いモデル」はボルボS60

中国が常に進化しているのは、車本体ではなくインフォテイメントや運転支援、そしてAI技術

自動車業界において、中国はトップレベルのビッグマーケットですが、その一方で成長著しく様々な新興メーカーが多数存在するため、常に車種や性能も短期間でアップデートされていきます。

特に中国は、電動化(EV)競争をリードしているわけでも、車という根本的なものに力を入れているわけではなく、インフォテイメントシステムや先進運転支援システム(ADAS)、人工知能(AI)、そして自動運転といった技術で大きな力を注いでいます。

中国は、常に新たな技術とイノベーションで魅力的な製品を市場に投入して競争していますが、実は一つだけ変わらないこととして、依然としてセダンモデルが主流なんですね。

アメリカや欧州、そして日本などの市場では、SUVによってセダンが大きく落とされているものの、中国では伝統的な4ドアファミリーカーとして人気を維持しています。


中国にとってセダンは車のステータスシンボル

海外メディア・JATO Dynamicsの自動車業界のスペシャリストであるフェリペ・ムニョス氏によると、2024年の世界自動車販売に関する調査を実施したところ、中国(香港と台湾を含む)は世界のセダン販売の50%以上を占め、789万台(1%増)を販売したと発表。

緩やかな成長にもかかわらず、セダンは依然として中国ドライバーの間でステータスシンボルとみなされており、欧米の多くのメーカーとは異なり、ほぼすべての中国メーカーが依然としてセダンを生産しているのもそのため(2025年はシャオミの4ドアセダンであるSU7の人気が凄まじい)。

ちなみに、2番目に大きなセダン市場としては、アメリカとカナダで263万台(1%増)でした。

欧州は意外にも、中東(イランを含む115万台)とラテンアメリカ(92万1,000台)に次いで5位に留まり、欧州の消費者は、常にハッチバック、ステーションワゴン、そしてSUVを好んできました。

販売された車のうちのセダンの割合
ウズベキスタン 60%
アルジェリア 48%
エジプト 47%
サウジアラビア 46%
イラン 46%
アゼルバイジャン 41%
マレーシア 36%
バーレーン 33%
中国 33%
タジキスタン 33%

メーカー別ではトヨタのセダンが圧倒的に人気

続いて、メーカー別によるセダンの販売台数を見ていきましょう。

最も売れているセダンブランド(2024年) セダンの販売台数(2024年)
トヨタ 175万台
BYD 151万台
フォルクスワーゲン 133万台
日産 97万4,000台
ホンダ 93万8,000台
ヒョンデ 86万2,000台
メルセデスベンツ 69万1,000台
BMW 58万7,000台
テスラ 56万台
吉利(ジーリー/Geely) 52万8,000台
シボレー 51万4,000台
起亜 47万4,000台
アウディ 46万1,000台
イラン・ホドロ(IKCO) 29万5,000台
ホンチー(Hongqi) 25万1,000台
レクサス 24万7,000台
長安汽車(Changan) 23万6,000台
スズキ 22万3,000台
奇瑞汽車(Chery) 21万3,000台
サーイパー(Saipa) 17万4,000台

2024年は、トヨタがセダンを約175万台販売し、このセグメントでリーダーシップを維持しています。

カムリやカローラは依然として高い人気を維持していて、トヨタのSUVの台数増加はセダンの販売にマイナスの影響を与えながらも、2024年は7%減少、そしてフォルクスワーゲングループも182万台と4%減となりました。

対照的に、中国ブランドは大幅な成長を見せていて、特にBYDはセダンの販売台数151万台(78%増)で3位、ジーリー/Geelyは91万9,000台(36%増)で7位、長安と奇瑞はそれぞれ販売台数を19%(31万2,000台)と60%(29万8,000台)増加しています。

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