わずか2か月で2度も撤回?ホンダがインド市場向けエレベイトEV開発を中止した「迷走の理由」を考察
ホンダがピュアEVクロスオーバーの開発を中止したのは、これで2車種目
ホンダのインド法人であるホンダ・カーズ・インディア・リミテッド (HCIL)は以前、BセグメントSUVのエレベイト (Honda New Elevate/日本名:WR-V)をベースにしたピュアEV版を販売する計画を明らかにしていました。
しかしながら、この計画が撤回されてしまい、どうやらエレベイトではなく全く異なるピュアEVが開発されることが明らかとなりました。
なお、このスクープはインド市場向けに関する情報であり、日本市場含むグロバールモデルとして発展されるかまでは不明。
ただ、2025年8月にホンダは、大型EVクロスオーバーの開発中止を発表したばかりなので、これで「EVクロスオーバーの開発中止に関する報道」は、これで2例目になります。
HCIL幹部「エレベイトをベースとしないBEVを開発中」と認める

海外カーメディアETAUTOの報道によると、HCILのセールス&マーケティング担当副社長であるクナル・ベール氏に取材したところ、インド向けの「全く新しい新型電気自動車を開発中」であることを正式に認めたとのこと。
そしてクナル・ベール氏は、インド向け初となるピュアEVの戦略について具体的な内容は明らかにしていませんが、最近の報道によると「エレベイトをベースとしない可能性」が示唆されています。

HCILといえば以前、ガソリンモデルのエレベイトを発表した際、インド市場では5車種の新型SUVを発売するロードマップを明らかにしました。
この5車種のうちの1車種は、ノンハイブリッドのエレベイトで、残りの3車種は現時点(2025年9月時点)で発表されていませんが、ホンダは2車種目のSUVとして、電動化されたエレベイトを2026年に発売予定と発表していました。
計画が変更された今、HCILはSUV以外のBEVを開発?

しかし、この計画には変更があったようで、クナル・ベール氏が取材で明らかにしたように、ホンダは2026年度(2026年4月~2027年3月)までに別の新型ピュアEVを発売する計画すると説明。
加えて、HCILの社長 兼 CEOである中島貴志 氏は、ホンダのインド向け新型電気自動車は「エレベイトSUVをベースとしない」と明確に回答したそうです。
ホンダの正確な戦略については不明な部分も多いですが、そもそもSUVとして登場するかも不明ですし、もしかするとハッチバックやセダンといった別のカテゴリーで登場する可能性だって高そう。

インド市場では、ピュアEVハッチバックやセダンのラインナップは極めて少なく、主力メーカーであるタタでさえも、セダンタイプのティゴールEVぐらいしか販売していません。
もしかすると、ホンダとしてはティゴールEVを競合としたピュアEVセダンを発売するのでは?との見方もありますが、そうなれば最もベースとなりやすいモデルはアメイズのピュアEV版。
アメイズは「エレベイトのセダン版」ともいわれている

アメイズといえば、2024年12月にHCILがマイナーチェンジ版として発表・発売したばかりで、その見た目はまさにWR-Vのセダン版そのもの。
まるで「WR-V/エレベイトのセダンが登場したら?」というレンダリングを彷彿させるようなユニークなモデルで、エレベイトSUVベースのピュアEVが登場しないのであれば、アメイズベースのピュアEVが登場しても不思議ではなところ。
もちろん、このモデルをベースにしたピュアEV版が登場することが決定したわけではないため、あくまでも予想の域は超えないものの、タタ・ティゴールEVの最大のライバルとなる可能性は十分に高そうです。
