日産がインド向けC-SUV・新型テクトンを世界初公開!ダチア・ダスターのOEMながら、デザインは『ミニパトロール』へ昇華!今後のインド市場戦略も解説

日産がインド市場向けの最新C-SUVモデルとなる新型テクトンを世界初公開!

日産のインド法人は2025年10月7日、インド市場向けとなる最新コンパクトSUVの新型テクトン (Nissan New Tekton)を世界初公開しました。

このモデルは、ルノーブランドとして販売されているダチア・ダスター (Dacia Duster)のリバッジモデルで、つまりはOEMモデルになります。

このモデルは、2024年3月にティーザー画像を通して名称が明かされずに概要のみ公開されていましたが、約1年7か月の期間を経て、ようやくエクステリアデザインが公開されました。


フラッグシップSUVのパトロールから着想を得た力強いデザイン

こちらが今回、日産のインド法人より発表されたCセグメントSUVの新型テクトン(日産公式プレスリリースより引用)。

過去にインドの公道でも度々スパイショットされていたテクトンですが、今回日産公式から公開された画像は、まだ細部の具体的なデザインが明らかになっていないため、今後小出しで情報展開していくことが予想されます。

ところで”テクトン”ってどういう意味なの?

ちなみに、「テクトン/Tekton」という名称は、職人または建築者を意味するギリシャ語に由来していて、エクステリアは日産のフラッグシップSUV・パトロール (New Patrol)にインスパイアされて、いわゆる「ミニパトロール」的なモデルになるわけですが、、ボディワークの大部分はダチア・ダスターと共通。

フロントエンドは、日産独自のデザイン言語を採用し、C字型のLEDヘッドライトとグリルのクロームインサートが特徴的。

ダスターと同じ彫刻的なボンネットも確認できますが、”TEKTON”のロゴが入ることでラギッド感を演出。

ここ最近のデジタルVモーショングリルではなくシンプル且つスクエアチックなフロントグリルを採用しているフロントバンパーには、インテーク周辺にアルミ風のインサートがあしらわれ、リアバンパーにもこのデザインが反映されています。

リアデザインもパトロール風の力強さを演出

こちらはリアクォータービュー。

サイドステップとグリーンハウスは、ダスターと共通ながらも、日産はサイドシルと新意匠のアルミホイールを採用することで差別化をアピール。

そしてリアエンドには、パトロールにとてもよく似たLEDテールランプが採用され、非直結式ながらも中央に配された”NISSAN”のエンブレムにより、親和性を演出しています。

しかも直下には、フロント同様の”TEKTON”のレタリングバッジを貼付していますが、こちらも一文字センターランプとの親和性を演出。

なおボディサイズに関しては、さすがにBセグメントSUVのマグナイト (Magnite)のように、全長4,000mmを切るようなサイズ感ではないそうで、ダスター同様に4,343mmに近い寸法とのこと(っというか、具体的な主要諸元が発表されていないのも不思議な話だ…)

ちなみに日産のインド法人は、今回のプレスリリースでは「エクステリア」のみの画像を公開しているものの、プレゼンテーション動画では、ボディ同色トリムとグロスブラック&メタルアクセントのダッシュボードを公開。

その他のコックピットなどは公開されていないものの、日産曰く、テクトンは「先進技術」と「プレミアムなインテリア」を備え、「セグメントを破壊する(ヒエラルキーを超える?)」存在になることを約束しているそうです。

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