【トヨタの策略】なぜ「残クレアルファード」は広まった?マイルドヤンキーを狙い撃ちした内部資料の衝撃。マスコミが紐解く最強のマーケティング術
世間では「残クレアルファード」と揶揄されているが、この言葉が生まれるほどにトヨタのマーケティングは完璧
トヨタの主力ミニバンでお馴染みとなるアルファード (Toyota New ALPHARD, 40系)/ヴェルファイア (New VELLFIRE)。
トヨタのフラッグシップ&ラージサイズミニバンでありながらも、ミドルサイズミニバンのノア (New Noah, 90系)/ヴォクシー (New Voxy)よりも売れている一台で、価格帯も決して安価ではないにも関わらず、幅広い層に愛されています。
そんなアルファード/ヴェルファイアについて、国内メディアITmediaビジネスが、「「残クレアルファード」はこうして広まった マイルドヤンキーとトヨタの“最適解”」という、何ともユニークな記事を公開。
その記事の中身はどのような内容なのかチェックしていきましょう。
ITmediaが公開した記事の中身を要約

まずは、今回の公開されているITmediaのアルファードに関する記事の中身を要約していきます。
項目としては大きく6つになりますが、今回の記事の核となるポイントは③と④になります。
【残クレアルファードに関する記事の要約】
➀驚異的な販売実績(2025年現在)
・ラージサイズミニバンでありながら、2025年11月の販売台数でプリウスや日産ノートを上回る
・アルファード/ヴェルファイアを合わせると、月間1万台を超える「お化けモデル」となっている②ヒットの起爆剤は「3代目の顔」と「走り」
・2002年の登場時は、エルグランドに苦戦していたが、2015年(3代目)でプラットフォームを一新
・機能向上以上に、圧倒的な迫力を持つ「フロントマスク(顔つき)」がドライバーの所有欲を強く刺激③「残クレ(残価設定クレジット/残価設定ローン)」という魔法の杖
・高いリセールバリュー(中古車価格)を背景に、高い残価を設定
・月々の支払いを抑えることで、若年層でも「少し無理をすれば手が届く」仕組みを構築④「マイルドヤンキー」層の心理をキャッチ
・地方の若者にとって、車は移動手段だけでなく「ステータス」や「自己表現」の重要なツール
・「アメ車のような押し出し感」と「日本車特有の信頼性・燃費」を両立させたことが、この層に深く刺さった⑤法人需要と個人需要の相乗効果
・重役車や送迎車としての「上品で高級なイメージ」が定着
・この公的な高級感が、個人ユーザーにとっての「憧れ」をさらに強める結果となった⑥トヨタの「確信犯的」なビジネスモデル
・人気モデルに開発資源を集中し、認定中古車や残クレで中古車価格を戦略的に維持
・「所有することの満足感」を仕事のモチベーションに変えるような、ユーザー心理を突き詰めたマーケティングの勝利
以上の通りとなります。
先ほどもお伝えした通り、今回ご紹介する記事の核となるポイントは③と④の2つですが、これともう一つ注目してほしいのが⑥。
アルファード/ヴェルファイアは「リセールバリュー」「マーケティング」「ステータス性」の高さを全て満たしている

ITmediaの記事がとても長く詳細に記載されているため、簡易的にまとめるとアルファード/ヴェルファイアは、「リセールバリュー」「マーケティング」「ステータス性」が全て高いため、結果的に幅広い層からの人気を得ているんですね。
リセールバリューやマーケティングに関しては、過去に何度も紹介した通りですが、ここにステータス性が含まれることで相乗効果が生み出されていることに。
つまりトヨタは、ラージサイズミニバンのアルヴェルを投じてから「将来的にラージサイズミニバンが、日本ユーザーにとってステータス性の高い車になる」という、先見の明があったのでしょうね。
日産も「ラージサイズミニバンは、ステータス性のある車」と理解している

30系アルヴェル以前の競合モデルでもあった日産エルグランド (Nissan Elgrand)ですが、今では大きな差が開いてしまい、2026年夏頃に新型エルグランド (E53)が登場するも、その大きな差を埋められるほどの勢いや人気が得られるかまでは不明。
ただ、日産もラージサイズミニバンが、「日本だけでなく海外でもステータス性の高い乗り物になると気付くだろう」との見解を示しているため、何れは新型エルグランド (E53)もアルヴェルと同じ土俵に立てることに期待したいところ。

