【衝撃】トヨタ・ヤリスクロス/日産キャシュカイらが「5つ星」陥落!最新ユーロNCAPで判明した安全性評価の激変。人気SUVでも評価を落とした「新基準」の真実
まさか評価「5つ星」を獲得していた主力SUVたちが、ここまで見事に評価を落としてしまうとは…
前回のブログにて、スズキのBセグメントSUVでお馴染みとなる新型フロンクス (Suzuki New Fronx)が、オーストラリア新車評価プログラム (The Australasian New Car Assessment Programme)/ANCAPの衝撃衝突試験にて、シートベルト関連の不具合が報告され、おまけに最低評価の「1つ星」を獲得したことをお伝えしました。
そして今回、トヨタや日産、フォルクスワーゲンの人気SUVが、より厳しい評価基準が与えられた欧州での衝突試験にて、これまで「5つ星」だった評価から、「4つ星以下」に評価を落としたことが明らかとなりました。
具体的に、新規格が適用される前と後で、どのように評価結果が変化したのか見ていきましょう。
そもそもユーロNCAPって何?

まずは、ユーロNCAP (Euro CAP)がそもそもどういった規格なのか見ていきましょう(海外カーメディアDriveより引用)。
本規格は、その名の通り欧州で販売される新車の安全性能を衝突実験で評価し、星の数(0~5)で結果を公表する欧州新車アセスメントプログラムとなります。
ユーロNCAPでの評価を行う目的としては、欧州の新車の安全性能を評価することで、消費者に信頼性の高い情報を提供するため、評価分野としては大きく以下の4項目が評価されます。
■成人乗員保護性能
■子ども乗員保護性能
■歩行者・自転車など交通弱者の保護性能
■安全支援技術(運転支援・衝突回避)の有無
前回「5つ星」を獲得しているから、今回も「5つ星」を獲得できるとは限らない

先ほど紹介した4つの評価分野において、評価結果(安全性が高い)が高ければ高いほど星の数が「5」に近くなるわけですが、既に評価されている車両を再テストすることで、新モデルに置き換えられるまでの安全評価の有効期間が長くなります。
ただし、ANCAPとEuro NCAPによって3年ごとに更新される「より厳しい基準」が適用されるため、「前回の評価で5つ星だったから、今回も5つ星になる」というわけではないので注意。
おまけに、2026年には「更に新たな規則が導入される」とのことで、その評価条件もより厳しくなることが判明しています。
2019年に「5つ星」を獲得していたT-Crossは、2025年の新評価で「3つ星」に大幅下落

ちなみに今回のユーロNCAPでは、フォルクスワーゲンT-Crossが、2019年最初の発売時にANCAPとユーロNCAPにて「5つ星」を獲得したものの、2025年現在の基準では、ユーロNCAPのスコアが「3つ星」となり、最も大きな打撃を受けました。
これは、セーフティアシストスコアが2019年の80%から57%に低下し、4つ星または5つ星を獲得するために必要な基準を下回ったためなんですね。
一方でトヨタ・ヤリスやヤリスクロス、日産キャシュカイ、フォルクスワーゲン・キャディ/マルチバンの最新モデルは、欧州にて「4つ星」を獲得し、2020年/2021年/2022年の最初の発売日に獲得した「5つ星」の評価を下回る結果となり、どのモデルも「5つ星」を獲得できないという異例の事態になっています。
なぜ主要SUVモデルが「5つ星」を獲得できなかったのか?

この要因としては、成人乗員保護スコアが低下したため、どの車も「5つ星」評価を維持できなかったことが挙げられます。
成人乗員保護スコアは、キャディとヤリスでは72%、ヤリスクロスでは79%と、必要な80%を下回っています。
ちなみに「5つ星」評価を獲得するためには、各項目において以下のスコアを獲得する必要があります。
■成人乗員保護: 80%以上
■子供乗員保護:80%以上
■道路弱者保護:70%以上
■安全支援:70%以上
安全支援部門でも、キャシュカイは「5つ星」を獲得できず、2024年に導入された最新モデルでアクティブ・セーフティ・スイートが改善されたにもかかわらず、2025年のテストでは62%のスコアにとどまり、2021年最初にテストされたときの95%から大幅に低下しました。
