【約1,400万円は高すぎる?】ソニーホンダ新型アフィーラ1先行量産車が発表! 迷走するエンタメ重視と「凡庸な」スペック。一方、米国の新型プレリュードは月販174台と暗雲か

アフィーラ1の価格帯やスペックなどを総合的に見ても「売れる」要素が見当たらない

2025年1月に量産モデルが発表されて、丁度1年が経過したソニー・ホンダモビリティの新型アフィーラ1 (Sony Honda New AFEELA 1)。

その車両本体価格は驚きの約1,400万円とのことで、「この価格で誰が購入するの?」と思わせるほどの魅力の低いスペックやデザイン、パフォーマンスでしたが、今回改めて発表されたアフィーラ・プロトタイプ2026もまた同じ。

2026年1月6日より、アメリカ・ネバダ州ラスベガスにて開催されているCES2026にて、新型アフィーラ1の先行量産車に加えて、新たなプロトタイプモデルとなる新型アフィーラ・プロトタイプ2026 (New AFEELA Prototype 2026)が発表されたわけですが、後者は2028年以降よりアメリカにて販売される予定です。


アフィーラ1もアフィーラ・プロトタイプ2026も、アメリカにて先行販売

こちらが今回、CES2026にて世界初公開されたアフィーラ1の先行量産車(左)と、アフィーラ・プロトタイプ2026(右)。

ソニー・ホンダモビリティの発表内容をまとめていくと、まずは量産車第一弾として先行で発売されたアフィーラ1は、アメリカ・カリフォルニア州より、2026年内に納車が開始されるとのこと。

その後、アメリカ・アリゾナ州でも2027年よりアフィーラの展開がスタートするそうですが、果たしてこのモデルに対して、どれだけの注目があつまるのかは不明。

アフィーラ1の車両本体価格は、現地でのスタートプライスが89,900ドル(日本円に換算して約1,400万円)ととんでもなく高額で、本モデルに搭載されるセンサーの数は40ユニット、そしてEPA推定の航続可能距離は最大300マイル(483km)となっています。

この価格帯とスペックバランスを見るに、本当にアフィーラ1にお金を投じる価値があるのだろうか?といった疑問は非常に大きく、おまけにソニー・ホンダモビリティグループにとって初のピュアEVモデルですから、耐久性や信頼性、アフターフォローなども含めて不安要素ばかり。

アフィーラ・プロトタイプ2026は、2028年よりアメリカから先行販売されるそうだが…

一方で、こちらのクロスオータータイプとなるアフィーラ・プロトタイプ2026は、今回あくまでもプロトタイプモデルで2028年以降より、アメリカにて発売を予定しているとのことですが、おそらく車両本体価格も日本円で1,500万円~1,600万円相当になると予想されています。

なお、これらのモデルに採用される技術も見ていくと、予防安全装備(ADAS)の技術はレベル2+相当なので、いわゆる完全自動運転を可能とするようなレベル4にはまだまだ先。

なお参考までに、自動運転のレベル分けは以下の通り。

[レベル1:ドライバーによる監視]
●運転支援:システムが前後・左右のいずれかの車両制御を実施
・自動で停まる(自動ブレーキ)
・前の車について走る(ACC)
・車線からはみ出さない(LKAS)

[レベル2:ドライバーによる監視]
●特定条件下での自動運転機能(レベル1の組合せ)
・車線を維持しながら前のクルマに付いて走る(LKAS+ACC)
●特定条件下での自動運転機能(高機能化)
・高速道路での自動運転モード機能
➀遅いクルマがいれば自動で追い越す
②高速道路の分合流を自動で行う

[レベル3:システムによる監視]・・・高速道路等一定条件下での自動運転モード機能を有する
●条件付自動運転
・システムが全ての運転タスクを実施するが、システムの介入要求等に対してドライバーが適切に対応することが必要

[レベル4:システムによる監視]・・・限定地域での無人自動運転移動サービス
特定条件下における完全自動運転
・特定条件下においてシステムが全ての運転タスクを実施

[レベル5:システムによる監視]・・・高速道路での完全自動運転
●完全自動運転
・常にシステムが全ての運転タスクを実施

via:国土交通省

アフィーラの車としての方向性が迷走しているような気も…

あとは、アフィーラシリーズでは対話型パーソナルエージェント「AFEELA Personal Agent」なるものが採用されており、Microsoft社の「Azure OpenAI」を活用することで個々人に最適化された自然対話を実現し、人とモビリティの関係をよりパーソナルなものへと導くとのことですが、「車の個性」を謳うにしては方向性があまりにも迷走状態。

改めてこうした技術を見て思うのは、ソニー・ホンダモビリティの開発陣及び上層部は、「なぜこのモデルの方向性でOKを出したのか?」ということ。

本来ピュアEVモデルに必要とされる技術は、実用性を重視した航続距離の長さや、内燃機関モデルでは中々実現が難しいトルクフルな加速とパフォーマンスが優先されるべきだと思うんですよね。

先ほどまとめた「エンタメ」に富んだ技術を、果たして購入層の何割が使いこなせるのか?実際に使いこなしたとして、ユーザーからどのようなフィードバックを期待するのか?そもそもの車の性能アップは無いのか?などの疑問も。

おそらく、ソニー・ホンダモビリティが目指す車の方向性と、テスラやルシード、シャオミ、BYDが目指すピュアEVモデルの方向性とは全く異なるのだと思いますが、価格帯含めて事業として継続できるのか気になる所です(同社はアフィーラ1の発売前から、既に約520億円もの赤字を出している)。

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