チューニングカー最速記録を持つ日産「フェアレディZ(300ZX)」がオークションに登場

2020-05-26

来年1月より開催予定の東京オートサロン2018のBHオークションにて、”チューニングカーとして世界最速”の称号を持つ日産「フェアレディZ(300ZX)」が出品されることが判明。
この個体は、1991年6月に最高速を争うことでも有名であったボンビネル・スピードウィーク(アメリカ・ユタ州)にて、JUNオートメカニックのチューニングにより最高時速421.536km/hという驚異的なスピードを記録しました。
これは、チューニング史上世界最速モデルとして未だ破られていない栄誉あるモノで、そういった意味ではかなりプレミア価値の高い一台なのではないかと思われます。


今回出品される個体は、何とも鮮やかなレッドのボディカラーに、全体的に丸みを帯び、更にはワイド&ローな印象を受けるスタイリングが特徴。更にはフロントボンネットにはシャークフィンのような形状を持つことで空力性能を向上。

リヤデザインを確認していくと、これまで見慣れていたカーボンファイバ製とは異なるマフラ一体型金属製リヤディフューザーを装着(近年では見受けられない斬新過ぎるレイアウトですが、当時のチューニングでは当たり前だったのでしょうか?)。

エンジンルームを開けてみると、スロットルと吸気マニホールド間に巨大なサージタンクが設置されています。
これは、空気を一時的に溜めることで吸気系を整流にし、密度を向上させること吸入効率を引き上げる効果を持ちます(それにしてもデカイ…)。

室内は何ともレーシング向けに改良が施され、運転席・助手席共にロールバーを設けることで乗員保護向上へ(車体剛性の向上にはあまり寄与されていない)。

パワートレインとしては、排気量3.0L→3.1Lへと引き上げられ、更にはk27.2タービンを2基設けることで最高出力を280ps→1,000psへと過激にチューンアップしています。

なお、オークションでの予想落札価格は約950万円程となっていますが、上記の通りチューニング史上最高速というプレミア価値が付くことを考慮すると、価格としては更にアップするのではないかと予想されます。
ちなみに、当日のオークションでは以下の個体たちも出品されることになります。

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Reference:motor1.com