アウディの最上位EVモデル「e-tron GT」の充電機能は僅か12分で80%に。この技術は他のモデルにも採用へ

2020-05-26

「e-tron GT」は他のモデルよりも優れ、実用性も桁違いにハイレベル

アウディのオールエレクトリックモデルの中で最上位グレードに位置する「e-tron GT」の一部詳細が先日明らかになったばかりですが、この個体専用に設置される350kWの高速充電器を使用すると、僅か12分以内にて80%まで充電することが可能であることがわかりました。
これは、先日発表されたオールエレクトリックSUVモデル「e-tron」の150kW専用高速充電システムが30分で80%も充電できる技術よりも大幅に短縮されることになります。


高速充電器は年々進化し、更に時間短縮を図る

なお、アウディのシニアe-tron製品マーケティングマネージャーであるJohannes Eckstein氏はAutocarとのインタビューにて、バッテリ技術は未だ350kWの充電システムによって供給される電気流量に対応できるほど進んでいない、と述べていますが、ゆくゆくは350kWもの電力を供給できるだけの技術と施設をサポートし、世界中のあらゆるところに急速充電器ステーションを設置する予定となっています。

もちろん、この充電ステーションはアウディだけでなく、BMWやフォード、メルセデスベンツ等とも共有できるIonityネットワークを通じていく予定となっています(アメリカでは、フォルクスワーゲングループのElectifyアメリカの子会社もこれらのステーションを展開する予定)。

なお、高速充電のサポートに加えて、「e-tron GT」はアメリカの電気自動車であるテスラ「モデルS」に匹敵するように設計されたセダンであり、ポルシェ「テイカン」の代替品としても機能します。
この個体が登場してからも、アウディは引き続きオールエレクトリックモデルを販売する計画を立てており、2025年までには10台のオールEVモデルをラインナップする予定です。

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Reference:CARSCOOPS