国産EVハイパーカー・アスパーク「アウル(owl)」がニュルブルクリンク挑戦へ。レベルは未知数ながらもターゲットは市販車最速記録?

2020-05-27

忘れた頃にやってくるアスパーク「アウル(owl)」

日本は栃木県の人材派遣会社でありながらも、独自のノウハウと技術にて、オールエレクトリックハイパーカーの開発を進めてきたアスパークが販売する「アウル(owl)」。
未だ開発は進行中ではありますが、全身フルカーボンボディを採用し、世界限定50台のみ販売する究極のライトウェイトハイパーカーと言われています。
この個体は、フランクフルトモーターショー2017にて衝撃的なデビューを果たし、その後資金調達の関係であまりモーターショー等には積極的に出展されることはありませんでした。

そんなアスパークは先日、更なる加速性能と走行性能の向上を図ることを目的に、近日中にドイツ・ニュルブルクリンクサーキットにてラップタイム走行を検討することを明らかにしました。


「アウル」の性能は未知数。数字以外での実績が無い分何をしてくるかわからない

トップギアとのインタビューにて、アスパークの広報担当者は「アウルはニュブルクリンクの記録を狙うことができ、更には十分ともいえる筋金入りのレーシングバージョンの機能も兼ね備えている」と述べており、恐らくは市販車最速記録を更新したランボルギーニ「アヴェンタドールSVJ」の6分44.97秒や、Lanzante Motorsportによって公道仕様に改造されたマクラーレン「P1 LM」の6分43.2秒、そしてEV車両最速記録を更新した中国メーカのNextEV「Nio EP9」の6分45.90秒等、恐らく6分40秒台辺りを目標にラップレコードを更新してくるのではないかと考えられます。

ただ、挑戦するのは自動車メーカとしての実績を持たないアスパークなので、その記録に果たして届くのか、それともとんでもない記録を作り上げてしまうのか、正直全く未知数の世界でもあるので、このあたりは楽しみにしておきたいところ。

そもそも「アウル」ってそんなに凄いの?

「アウル」は、0-100km/hを加速時間1.9秒に到達する世界トップクラスの加速性能を持つ一台で、最高速度は280km/hにまで到達します。
航続可能距離は150kmと非常に少なく、パワーとしては当初は最高出力429hp/最大トルク764Nmと発表していましたが、先日のトップギアとのインタビューにて、最高出力は1,150hpにまで押し上げられると説明しています。
車体重量としては、フルカーボンボディを採用していることもあって、850kgと非常に軽く、パワーウェイトレシオは驚異の0.74kg/hp。

ターゲットは海外富裕層がメインとなりますが、日本国内でのオーダーは特に無しとのことで、「owl」が日本の公道を走行することは無いのかもしれません(っというかデポジット払い戻し不可、品質保証不明、おまけに約4億円もする得体のしれない個体に投資をするとは考えにくい)。
初回出荷は、2020年初め頃を予定しています。

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Reference:motor1.com