TVR「グリフィス」がまさかの2020年まで生産延期に。その気になる理由とは?

2020-05-27

TVR「グリフィス」が2020年まで生産延期に。一体なぜ?

TVR創立70周年記念モデルとして発表された「グリフィス(Griffith)」ですが、このモデルはゴードンマレー氏の技術であるiStreamを使用することでカーボンファイバパネルとパイプ状のスチールフレームを採用した超軽量モデルであり、その車体重量は1,250kgにまで絞ることに成功した奇跡の一台と言われています。

そんな「グリフィス」は、2018年後半に生産スタートすることを目標に、最初500台のみ特別に生産されるローンチエディションは12か月~14か月以内に全て出荷させる予定で、その後の従来モデルは年間生産台数1,500台~2,000台にしていく予定でした。

しかし今回、その目標は完全に崩れてしまい、2018年末の生産ではなく2020年まで生産時期を延長せざるを得なくなったと正式にTVRより報告がありました。
一体なぜ生産時期を遅らせなければならなかったのでしょうか?


単純に言えばTVRの規則違反で生産ができない

TVRは過去に一度倒産していることが原因で、ウェールズ政府がTVRの3%の株式を所有することとなり、同社が生産するために建設したウェールズのEbbw Vale工場改修のためにEU全体の入札を取得しなければならないという問題で、これに違反していることから生産することができないと言われています。
そのため、この規則を満足するため工場改修が2020年までかかるということで、”2020年まで生産延期”ということになったわけです。

イマイチよくわからない部分ではありますが、ざっくばらんに言ってしまえば国営企業のために欧州連合の規則に従わなければならないのに、それを守らなかったことが問題だったようです。

いずれにもしても、政府が株式を所有する以上、規則に準じた形で経営方針を見直さなかったTVRにも問題があることは間違いなく、生産時期が2018年後半から2020年に大幅に遅れてしまうというのはある意味致命的ですし、これによってオーダーをいれていた顧客が次々とキャンセルをしないかがちょっと気になるところです。

ちなみに「グリフィス」の気になるパワートレインは、排気量5.0L コスワース製V型8気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力500hpを発揮します。
トランスミッションは6速MTのみとなりますが、パフォーマンス性は非常に高い0-100km/hの加速時間が4秒以下、最高時速は322km/hにまで到達します。

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Reference:motor1.com