これマジか…トヨタ/ホンダ「カムリ/アコード」含む計4車種の自動ブレーキ・歩行者検知機能を検証した結果、全て歩行者と衝突したことが判明【動画有】

2020-05-27

~安全装備を信じ切るのは良くないと思わせてくれる評価結果になっているけど…~

近年の自動車では当たり前のように装備されている安全機能。
特に歩行者検出機能を備える自動緊急ブレーキシステムの標準装備は一般的になりつつありますが、先日アメリカ自動車協会(AAA)による歩行者検出機能・自動緊急ブレーキの性能評価を行ったところ、対象となる4モデル全てが全く機能していないという衝撃の事実が明らかとなりました。

今回評価の対象となったのは、歩行者検知機能並びに自動緊急ブレーキシステムを標準装備した中型セダンのトヨタ「カムリ」とホンダ「アコード」、テスラ「モデル3」、そしてシボレー「マリブ」となりますが、以下の条件でのテストを実施。

①車両の前を歩く大人
②駐車中の車両から急に飛び出してくる子供
③車両が曲がってくるすぐ目の前に交差点があり、そこを横断する大人
④道路で立っている2人の男性


~ここまでダイナミックに衝突してくるとは~

上の①~④の条件において、全てのモデルが約50km/hの速度にて走行したところ、ほとんどのモデルが歩行者と完全に衝突してしまい、自動緊急ブレーキがしっかりと作動することが無かったとのこと(いや、モロに轢いてるし…)。

先ほどの評価は、あくまで見晴らしの良い道路で、更に日中での評価だったのですが、夜間での走行(40km/h)ともなると、やはり4車種全てが完全に歩行者と衝突していることが判明し、安全機能として全く作動していない(若干のブレーキすらもしていない)ことも検証済みとなっています。

こうしてみると、私たちユーザーは自動車を購入する上で、安全装備の充実化というポイントでも検討の候補に含まれているのではないかと思いますが、今回の様な映像を見ていると、「絶対に安全装備に頼ってはいけない。あくまでもおまけ程度で備わっているだけで、歩行者の検知や緊急ブレーキはドライバ自身が行う」という気持ちを持たなければならないことを改めさせてくれる映像だと思いますね。

ただ、ここまで機能しない安全装備に対して、ほぼ強制的にその分の費用を支払うと言うのもちょっとおかしな話ではありますが、人の命に係わる車を作る以上は、どうしてこういった結果となってしまったのか、どうすればしっかりと機能するのかも考え、しっかりと対策していってほしいですね。

【Pedestrian Detection BRoll】

Pedestrian Detection BRoll from Tportal.hr on Vimeo.

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Reference:AAA