ホンダCEO「より良い品質と大きな利益率を得る為にはEVは必須」。リコールや品質問題を受け、事業方法を変更する方向へ

2020-05-27

~ホンダの抱えている問題はまだまだ山積みのようだ~

本日12月12日、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型「N-WGN/N-WGN Custom」が、電動パーキングブレーキ問題により正式にリコール届出されることが明らかとなりましたが(リコール届出前にこの情報が漏れることは非常に珍しい…)、こうした一連のリコールや品質問題を受け、ホンダCEOの八郷隆弘 氏が今後の事業方法を変えていくことを明らかにしました。


~新型「N-WGN」の問題が大きな引き金になっているのかもしれない~

ロイター通信によると、同社は今後のグレードラインナップの縮小と、オプションの数を減らす必要性があると説明しており、更には品質問題の影響でここ数年間の営業利益率は2~3%程縮小し、非常に苦しい状態が続いているとのこと。

こうした利益率の低下については、品質向上の上での複雑な工程と設計、更にはグローバルモデルの種類やオプション、派生版を頻繁的に発売していることが大きく影響しているとのことですが、その多くは新開発(今回の例で言えば電動パーキングブレーキ)技術採用後の不具合が主になっていると言われています。

これとは対照的に、モーターサイクル事業においては13.9%の利益率を確保しているとのことから、自動車事業とのバランスも崩れかけていることを踏まえ、今後は自動車事業を強化し、次世代モビリティ技術の到来に備える改革を進めていくことが最も重要な管理タスクになるとのこと。

現在ホンダを支える主力製品には、中国にて主に販売される「Crider」や東南アジア向けの「ブリオ/モビリオ」、ラテンアメリカとインド向けの「WR-V」、アメリカ向けの「パイロット」、そして日本市場向けの「Nシリーズ」となっていて、これらだけで自動車事業の40%を占めています。

残りの60%は、グローバルモデルとなる「シビック/HR-V(ヴェゼル)/CR-V」等となっていますが、これらのモデルの販売比率も更に縮小される恐れがあるとして、新型「フィット(JAZZ)/ホンダe(Honda e)」といったEVモデルを主軸にすることで利益率を高めていくとのことですが、それ以上に注意しなければならないのはやっぱりコスト。

(グレード構成もそうですが)プライス設定について、ホンダはあまり得意なようには思えず「スペックの割に高い」と言われてしまうのが常なので、しかし価格を下げてしまうと利益率の問題も出てくるでしょうし、このあたりのバランスをしっかりと合わせてくることが大事になってくるでしょうね。

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Reference:CARSCOOPS