トヨタのホワイトパール塗装剥がれに関する報告続々!何と無償修理対象外となっているランドクルーザー・プラド/プリウスの塗装剥がれを”無償修理していただいた”との報告も

2021-04-28

一部のディーラでは対象外の車種でも無償修理していたことが発覚!

以前より定期的に更新を続けている、トヨタの2010年式付近にて採用されている対象車種のホワイトパール塗装剥がれ問題について。

トヨタは既に、対象車種となっているアルファード/ヴェルファイア/ハイエース/レジアスエース/iQ/カローラルミオン/オーリス/ウィッシュ(対象期間については一番下の関連記事を参照ください)については、有償修理にて対応していたものを無償修理するというサービスキャンペーンを実施していますが、実は対象車種以外でもトヨタのホワイトパール塗装剥がれ問題が多発しています。

当ブログにて把握している(読者の方々より提供いただいた情報より)限りではシエンタ/ランドクルーザー(プラド)/ラクティス/マークX/プリウス(α)/ノア/ヴォクシー/ヴィッツとかなりの車種となっていますが、そのほとんどがディーラに相談したところ、「数十万円の有償修理が必要になる」との回答を受けており、なかには100万円近い見積書を頂いた方もいらっしゃいます。

しかしその中で、遂に「対象外の車種でもトヨタディーラにて無償修理していただいた!」という報告を読者様より頂きましたが、その内容が中々に興味深いものだったので、早速ご紹介していきたいと思います。


無償修理の報告はランドクルーザー・プラドとプリウスの2車種

今回無償修理を受けた車種は2012年式のランドクルーザー・プラドと2011年式のプリウスの2車種。

それぞれホワイトパールの塗装剥がれが発生していて、トヨタディーラに相談に伺い、メカニックの方に細かい調査を行っていただいたところ、どうやらランドクルーザー・プラドは15か所以上の塗装剥がれ(塗装割れ?)、プリウスは30か所近くの(小さい)塗装剥がれが確認されたそうです。

これらの塗装剥がれがトヨタ本部に連絡されたかどうかについては定かではありませんが、ランドクルーザー・プラドに関しては、翌週より無償での再塗装作業に取り掛かり、つい先日作業が完了したとのことでした。

具体的な塗装剥がれの原因や説明については、無かったとのことですが、おそらくはアルファード/ヴェルファイア等の塗装剥がれと同じ症状ではないかと推測(詳細は以下の通り)。

一部の車種・生産期間のホワイトパールクリスタルシャイン色の車両において、塗膜を構成する中塗り塗料の濃度(顔料の量)が低く、膜厚が薄い場合、長期間にわたる太陽光と雨水の影響で、電着塗膜と中塗り塗膜の密着性が低下し、外的負荷(洗車機など)により塗膜が剥がれることがあります。
当該現象が発生し修理をご用命の場合、下記の通り無料にて修理対応致します。
※当該現象は、ボデーパネルが対象で、外装部品(パンパー、ドアミラーなど)は対象外です。

ちなみにランドクルーザー・プラドの塗装剥がれについては、一部下地が大きく劣化・サビが発生していたそうですが、この点についても無償修理が行わたそうで、おそらく有償修理であれば100万円にちかい修理費用が発生していたのではないかと思いますね。

ディーラによっては、無償と有償修理の境目を決めているところもある?

一方で30か所近くの小さな塗装剥がれが確認されたプリウスについては、こちらはディーラ側が迅速に対応していただいたそうで、塗料の取り寄せなどで時間はかかってしまったものの、1か月以内に塗装が完了したそうです。

ただ、こういった被害件数があまりにも多いとのことから、読者様のお世話になっている担当セールさんの情報によれば、”塗装剥がれの個所数や剥がれた範囲の広さ”で無償にするか有償にするかを判断しているとのことでした(厳密な数字などは教えていただけてないそうです)。

もちろん、これはディーラによって基準は全く異なっていると思いますし、無償修理を行わないディーラがほとんどだとは推測していますが、こういった点もディーラ云々ではなく、しっかりと全国で統一しないと、後々被害を受けるのは各ディーラであることは間違いありません(有償修理の宣告を受け、実際に有償修理したオーナーは間違いなくクレームを出すと思う)。

今回、無償修理を行ったディーラの店舗名は敢えて伏せていますが、今後無償修理するディーラが増えていくようであれば、報告があり次第、可能な限りディーラ名は公開していこうと思っています。

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