何コレ凄い!メキシコにてフルモデルチェンジ版・マツダ新型「マツダ3(旧アクセラ)」の霊柩車が登場。この他にもどんな霊柩車が登場しているのかを見てみよう
~まさかこんなに早く新型「マツダ3」の霊柩車が登場しようとは…~
メキシコ某所にて、マツダのフルモデルチェンジ版・新型「マツダ3(Mazda3、旧アクセラ)」の霊柩車仕様が目撃に。
ボディカラーとしては、マシーングレープレミアムメタリックが設定され、フロントのシグネチャーウィングを縁取るグリルフレームがブラックではなく、シルバーカラーであることからセダンタイプではないかと推測されますが、かなり存在感のある霊柩車ですね。
さすがにガソリン仕様なのかディーゼル仕様なのかまではわからないものの、おそらく世界規模で見ても新型「マツダ3」の霊柩車を採用しているのはメキシコだけではないか?と考えられます。
こちらはリヤデザイン。
元々流線形の美しいセダンスタイルを大きく変更し、トップルーフは下るのではなく伸びて上に向かうような形に改造。中に桶を入れるスペースをしっかりと確保しています。
こうして見ると、かなり違和感のあるリヤデザインですし、リヤテールランプだけを見れば「マツダ3」とはわかるものの、リヤバッジなどは外されているため、一瞬やパッと見ではわからない可能性も十分に高そうですね。
~他にどんな霊柩車が目撃されているのか見てみよう~
①:マセラティ「ギブリ」
この他にも、日本含め海外では何をベースにした霊柩車が存在するのかも見ていきましょう。
まずはイタリアにて、何とも珍しいマセラティの4ドアセダンモデル「ギブリ(Maserati Ghibli)」をベースにした霊柩車が登場。
従来モデルに比べて、ホイールベースが大幅に延長され(何かロングテールっぽい?)、棺桶が収納できるようにトランクスペースを大きく確保した特殊車両となりますが、実は「ギブリ」の霊柩車はイタリア本国にて最低でも3台は存在するそう。
なおこの霊柩車仕様は、イタリア・ピエモンテ州に拠点を置くエレーナ社が開発したモデルで、「ギブリ」のホイールベースを伸ばした上、ボディのリヤセクションをFRPなどの素材を用いて完全に作り直したとのことで、全長6,620mmにまで延長。
リヤ部は長さ2,350mm、高さ950mmと棺桶のためのコンパートメントを備えており、また車内のボタンはリモートコントロールで開閉可能なテールゲートなども装備されているとのこと。
パワートレインについては、排気量3.0L V型6気筒ディーゼルターボエンジンを搭載し、最高出力271ps/最大トルク600Nmを発揮するとのことで、このあたりはベースモデルから特に変更なしですね。
②:日産「リーフ」
続いては、イギリスの葬儀会社であるLeverton&Sonsが、日産の電気自動車「リーフ」をベースにした電動霊柩車を開発。
この電動霊柩車は、充電満タンの状態にて最大約137km走行可能とのことで、基本的に近場にて行われる葬儀においては、こういった電気自動車を利用することで排ガス問題への解決に取り組む姿勢を見せているとのこと。
なお、イギリスにおいては昔から霊柩車にはジャガーが標準的に採用されているとのことですが、やはり排ガス問題や騒音などを考慮するとハイブリッドモデルやEVが主流になってくるとのことで、今回の電気自動車の取り組みは非常に評判が良いとのことです。
③:レクサス「LS」
最後は、レクサスの新型フラッグシップセダン「LS500」の霊柩車。
レクサス「LS」の霊柩車といえば、5代目ガソリンモデル「LS460」の洋型霊柩車がとても有名で、カスタムコーチビルダーのカワキタ社がセンターストレッチ付の5人乗り仕様、レザー張りのルーフ&ゲート、左右クォーター&ランドボゥ取付け、棺専用棺台設置、棺室LED照明、そしてオプションとして引出し式棺台をラインナップする、霊柩車の中でもトップクラスのラグジュアリー性を持った一台となります。
もちろん、レクサス以外にもトヨタやメルセデスベンツ、クライスラーといった様々なメーカを対象にした霊柩車がラインナップされ、さらに現在2兆円規模とも言われている巨大産業と化した葬儀ビジネスにおいて、それぞれが大きな差別化を図るために植樹や紙製の棺の使用、そして排ガスを極力少なくするためのハイブリッド車両の積極的な採用等、環境問題に取り組む葬儀業者も増え、各社しのぎを削っています。
今回の新型「LS」の霊柩車仕様は世界初と思われ、その圧倒的な見た目とスポーティなデザインをウリにしつつ、かなりロングに延長されたホイールベースとボディによって、様々な体格の方でも収容できるサイズ感となっています。
こうした個体が公道を走行するだけでも、葬儀業者の広告効果と利用客へのアピールにも繋がるので、かなりの注目を受けることは間違いないでしょう。
このモデルの霊柩車の価格は不明ですが、車両本体から更に諸々のカスタムに入るわけですから相当な費用が発生すると思われますし、トヨタ「プリウス」の霊柩車でも約2,000万円にも上るので、このモデルは3,000万円にまで到達してもおかしくない高額モデルだと思います。