フルモデルチェンジ版・スバル新型「レガシィ・アウトバック」が2021年4月にデビューするとの噂が浮上。11.6インチの巨大ディスプレイ採用、エンジンも2種類をラインナップか?
~あの上質な新型「アウトバック」が日本にも登場か?!~
スバルのフラッグシップSUVとしてお馴染み「レガシィ・アウトバック(Subaru Legacy Outback)」が、いよいよ2021年4月にフルモデルチェンジ版として登場する?との噂が浮上しています。
自動車情報誌ベストカーによると、既にアメリカ市場では2019年7月に次期型モデルとして発表・発売スタートしている新型「アウトバック」をベースにするとして、基本的なデザイン性は現行と大きく変わらないものの、若干シャープで落ち着いた形になって登場する可能性が高いとのこと。
~アメリカ市場にて発表された新型「アウトバック」はとにかく完成度が高い~
なおアメリカ市場においては、約289万円~約428万円とグレードによって幅広い価格帯にて販売されているものの、先代モデルに比べて約3万円ほどの価格アップに抑えており、その中で大幅な質感アップと機能性を向上させているため、トータル面で見ると非常に完成度の高い一台なのではないかと考えています。
~どの点が変更されるのかも含め、外観インプレッションしていこう~
それでは、フルモデルチェンジ版・新型「レガシィ・アウトバック」の外観をチェックしていきましょう。
アメリカ市場にて販売されている新型「レガシィ」同様、ド派手な外観を得たわけではなく、むしろデザイン性においては非常に落ち着いた感じになり、フロントグリルもシャープに仕上がっています。
※ちなみにボディサイズは、全長4,860mm×全幅1,855mm×全高1,680mmと現行モデルに比べて若干サイズアップする模様
ただ、フロントヘッドライトのハウジングがより立体的に変化したためか、「アウトバック」の表情が洗練され、ちょっと愛着を持てるような感じになっているのは高評価(マツダ「デミオ」のような愛嬌さは無いが…)。
そして個人的に最も注目していたのがフロントバンパーのブラックカラープラスチック。
同色素地の金属パネルではなく、敢えてプラスチックにすることでオフロードチックさを全面的に引き出し、プラスチック特有のチープさが見えないのは素晴らしいところ。
オフロード志向だからこそブラックのプラスチックを使うことで味を引き出していて、メリハリだけでなく引き締まった顔つきになっています。
フロントヘッドライトにも注目してみましょう。
ハウジングの形状が非常に複雑で、LEDデイタイムランニングライトもより際どいC字形状になっていますね。シームレスを採用することで高級感が加味されていますが、こうしたエッジを効かせることでアグレッシブさが増大。
フロントヘッドライトは新型「レガシィ」同様に外側ではなく内側に配置されたLED単眼プロジェクタを搭載しています。
サイドから見たスタイリングはこんな感じ。
ゴリゴリのSUVというよりは、ステーションワゴンもしくはクーペタイプのクロスオーバースタイル。近年のポルシェ「カイエン・クーペ」といった欧州SUVにて多く見られるトレンド型のSUVといった感じですね。
ルーフレールもしっかりと装備されていますが、こうした装備はやっぱりスバルはよく似合います。
足もとのアルミホイールはブラックペイント処理されたY字スポーク風の17インチアルミホイールを装着しています。
リヤプロファイルはこんな感じ。
リヤロアバンパーにもメリハリをつける意味で思い切ったブラックのプラスチックを採用しています。
こういったところの思い切りの良さと素直さがあるからなのか、全くチープに見えないと言う不思議。
ボディパネルとのバランスも非常に良く思えます。
リヤテールランプもフロント同様にC字形状をそのまま採用していますね。
~インテリアの質感はかなり凄いぞ~
そしてこちらが最も注目したいインテリア。
新型「レガシィ・アウトバック」では、高品質なナッパーレザーや11.6インチの巨大タブレット型ディスプレイ(グレードによる)が装備される予定となっています。
シート面に関しては、個人的な認識としてスバルのシートは”ロングドライブ”をモチーフしているため比較的カタメの印象を受けており、長時間運転していても全く疲れないイメージがありますが、ナッパーレザーを採用したシートとなると、そのカタサが際立つのか、それとも若干の柔らかさを残した上品なものになっているのかが気になるところです。
こちらが例の11.6インチインフォメーションディスプレイ。
アメリカ市場では、上位グレードに設定されるもので、エントリーグレードは7インチのコンパクトなディスプレイとなるそうですが、おそらく日本市場では上位グレードをメインにて販売するのではないかと予想。
ナビゲーションは基本的にタブレットタイプの縦長で、エアコンの風量と温度、そして音量調整とチューニング以外は全てタッチパネルになっていますね。
個人的にはエアコンの風向も物理スイッチにしてほしかったなぁというのが正直なところ。
操作性を向上させるためには、ブラインドタッチできることが必須だと思っているので、これだとスイッチを押した感じがしないタッチパネルだと、わざわざ顔を下に向けて操作しなければならないのでちょっと億劫ではありますね。
こちらはシフトノブ周り。
基本的には「レガシィ」と共通なので特に気になるポイントは無いのですが、やはりピアノブラック調のオーナメントパネルと、シフトブーツ、電動パーキングブレーキが標準というのは嬉しいポイントですね。
そしてこちらは後席の内ドア周り。
キャメル系のレザーとブラックの配色が絶妙で高級が凄いですね…「これ、本当にスバルなの?」とちょっと疑ってしまう程。
~エンジンは今のところ2種類登場するとの噂~
最後に気になるパワートレインですが、ベストカーによれば現行型からブラッシュアップした排気量2.5L 水平対向4気筒エンジンと、アメリカ市場にて販売される「アセント」と同じ排気量2.4L 水平対向4気筒ターボエンジンの2種類がラインナップされる予定となっているそうですが、後者のターボエンジンは未だ日本に導入されるかは微妙とのことです。