フルモデルチェンジ版・メルセデス新型AMG SLクラスのプラットフォームが世界初公開!超軽量ボディシェル採用で、実用性と剛性も大幅アップ

AMG GTロードスターの置き換えモデルとして徹底的な軽量化とパフォーマンス向上に貢献するプラットフォームを採用

メルセデスベンツのハイパフォーマンスブランドとなるAMGより、トップオープンモデルのAMG GTロードスターが1世代限りで廃盤となることが明らかとなり、その置き換え+共喰いを避けるためにフルモデルチェンジ版・新型AMG SLクラス・ロードスター(Mercedes-Benz New AMG SL-Class Roadster)が導入される予定となっています。

デビュー時期としては2021年後半~2022年初め頃を予定していますが、早くもこのモデルに採用されるプラットフォームが世界初公開されました。

メルセデスAMGの本社であり、エンジン開発・生産施設の拠点でもあるアファルターバッハにて開発が進められた今回のプラットフォームですが、徹底した軽量化に加えて実用性にも特化した2+2シーターを採用します。


軽量複合材料を採用することで、軽量化だけでなく剛性の大幅な向上にも貢献

こちらが今回公開されている次期AMG SLクラスに採用されるプラットフォームですが、アルミニウムや鋼、マグネシウムといった複合材料を採用することで実現した軽量化に力を入れた骨格で、メルセデスAMG曰く「剛性の大幅な向上や並外れた快適性と安全性が約束され、更に後部座席の後ろには、”超高速”で飛び出すロールオーバー保護システムも搭載」されているとのこと。

現行SLクラスに比べ、次期SLクラスのプラットフォーム構造ではねじり剛性が+18%向上し、横方向の剛性はAMG GTロードスターと比較して+50%向上、そして縦方向の剛性は+40%高くなっているのもポイント。

これらの改良により、取り扱いの面でも大幅に向上しているとのことで、ドアやボンネット、トランクリッド、アドオンアセンブリパーツを除いた重量はわずか270kgに抑えられているのも素晴らしいところ。

またその一方でメルセデスAMGは、軽量化や剛性向上以外にも開発段階での主要な優先事項の1つとして、重心を可能な限り下げることにも注力しているとのこと。

次期SLクラスでは、メーカー独自のクラッシュ要件にも準拠する必要があり、一部の領域では法的要件よりも厳しいと述べていて、それでも事前開発には3か月しか掛からなかったというのも驚き。

おそらくは次世代AMG GTシリーズのプラットフォームがベースになっていることも手伝って、開発コストや期間も大幅に短縮されたのではないかと考えられますが、あとは具体的にどういったプラットフォームが採用され、そしてどれぐらいの価格帯にて発売されるのかが気になるところですね。

【SPOTTED! Mercedes 2022 SL Prototype built by AMG Being Driven in Beverly Hills!】

当初スパイショットされた新型AMG SLクラスロードスターの開発車両と見比べると、ほとんどカモフラージュは変化していない?気になる続きは以下の次のページにてチェック!