えっ、何で?2020年モデル・(欧)スバル新型「BRZ」が”何も変更されずに”約60万円ほど値上げへ。どうやら環境法規制の影響もあり、トヨタ「GT86」も同様の値上げとなるようだ

2020-05-27

~実はCO2排出量の規定が厳しくなり、超過した分だけ「罰金=値上げ」することに~

イギリス市場にて販売されているスバルの2ドアスポーツクーペモデルとなる「BRZ」が、2020年モデルとして新たに発売スタートとなりましたが、何と仕様も内外装デザインも一切変更されていないにも関わらず、大幅な値上げとなることが明らかとなりました。


~気が付いたらCO2排出量の目標値が45g/kmと更に厳しいものに~

欧州市場では、年々厳しくなる環境法規制の影響により、EUフリートによる95kg/kmのCO2排出量を目標にするも(以前は130g/km)、これを超えてしまうと約1.1万円の罰金を支払うことになるそうで、結果的にスバル「BRZ」はCO2排出量の規定を満足することができずに約60万円の値上げになるとのこと(つまり2020年モデルは約456万円からの販売になる)。
もちろん、スバルとの共同開発によって誕生したトヨタ「GT86」も同様で、約15%程の価格アップとなることが決定しています。

~値上げは「BRZ」だけでなく他のラインナップモデルも対象に~

スバルは、「BRZ」以外にも環境法規制の影響を受けて価格アップされるようで、例えば「レヴォーグ」は約43万円の値上げにより約485万円からの販売に、この他「インプレッサ/XV/アウトバック/フォレスター」もそれぞれ約29万円の値上げとなるようです。

スバルは今のところ、環境法規制への対応(CO2排出量を下げるため)に向けてハイブリッドモデル/プラグインハイブリッドモデル/電気自動車の開発を進めているものの、特に電気自動車は一台も販売していません。

走行性能や四輪駆動(4WD)技術は、相当に優れたものを持っているため、長年スバルを乗り続けるファンも数多く存在しますが、同じ車を所有し続けることやノンハイブリッドモデルを所有し続けることにより、年々の維持費も相当に高くなっていくことを考えると、現実問題としてゼロエミッションモデル等の時代の変化に応じたモデルというのは必須になってくるでしょうし、この辺りについての進化の遅さについては、スバルも早期的に対策を進めなければならないポイントなのかもしれません。

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Reference:CARSCOOPS