フルモデルチェンジ版・日産の新型「キャッシュカイ(日本名:デュアリス)」ではディーゼルエンジン廃止との噂が浮上。しかもPHVシステムは三菱製との報道も

2020-05-27

~そもそもディーゼルモデルを2種類もラインナップしていたのが意外だった~

さて、「エクストレイル」風のフロントフェイスを持つ日産のミドルサイズSUVモデル「キャッシュカイ(日本名:デュアリス、アメリカ名:ローグスポーツ)」が、欧州市場にていよいよ2020年に第三世代としてフルモデルチェンジを果たし、更には2種類のハイブリッドパワートレインをラインナップすることが明らかになりましたが、その一方でディーゼルエンジンを完全に廃止するとの噂が浮上しています。


~PHVモデルは三菱・新型「アウトランダーPHEV」と同じシステムを採用するようだ~

海外の自動車ニュースサイトAutoExpressによると、現在ラインナップされている排気量1.5L/1.6Lの直列4気筒ディーゼルエンジンを廃止し、その代わりとして環境法規制にも対応したe-POWER技術の採用と、三菱のフルモデルチェンジ版・新型「アウトランダーPHEV(Mitsubishi Outlander PHEV)」に搭載される予定の新開発プラグインハイブリッドシステムを採用する予定にあると報じています。

プラグインハイブリッドシステムの採用は良しとして、欧州市場にて若干問題視されているのがハイブリッドシステムのe-POWERなのですが、これについては欧州製品企画担当副社長のポンツ・パンディクティラ(Ponz Pandikuthira)氏も正式に「日産が欧州市場向けにe-POWER技術を採用して良いのか調査している段階にある。日本市場で積極的に採用されていても、欧州市場では採用されにくい可能性もある」とコメント。

~e-POWER技術はあくまでも日本市場向け、欧州市場では受け入れがたい理由とは?~

っというのも、同氏が懸念していることとして、日本の高速道路事情(80km/h~105km/h)とは異なり、欧州の高速道路では129km/h~137km/h以上の速度にて走行することが非常に多い為、こうした環境の中でバッテリが急速に消耗されることを考えると、必然的にガソリンを消費する割合が圧倒的に多くなる。そう考えると果たしてe-POWER技術の実用性があるのか?を考えると何とも判断が難しいところにあるようです。

その一方で、PHEV(プラグインハイブリッド)パワートレインについては積極的に取り入れていく予定とのことですが、今後フルEVがハイブリッドよりも優勢になるには少なくとも2~4年はかかるとのことから、今はPHEVをメインに販売していきたいとの思いがあるそうです。

もちろん、パワートレイン以外にもデザイン性においては、先日発売されたばかりとなるフルモデルチェンジ版・新型「ジューク」のアグレッシブフェイスとなる可能性が高く、安全装備についてもプロパイロット(ProPilot)自動運転システムが追加される予定となっているため、この技術やデザインがそのまま、2020年夏ごろに発売を予定している新型「エクストレイル(X-Trail)」にも設定される予定となっていますが、これはあくまでも欧州市場での話。

特に新型「エクストレイル」については、日本市場では2020年内に発売される予定はないとのことで、もしかすると2021年春頃を目標に販売する可能性があるかもしれませんね。

☆★☆新型「エクストレイル/キャッシュカイ」関連記事5選はコチラ!☆★☆

Reference:CARSCOOPS