一体なぜ?アルファロメオの新型コンパクトSUV「トナーレ」にはハイパフォーマンスグレードのクアドリフォリオが設定されないとの噂が浮上

2020-05-27

~「トナーレ」はあくまでもスタンダード路線で、スポーティ路線ではない?~

アルファロメオ「ジュリエッタ(Alfa Romeo Giulietta)」の後継モデルとして登場予定の新型コンパクトSUV「トナーレ(Tonale)」。
BMW「X1」やアウディ「Q3」、メルセデスベンツ「GLAクラス」、ボルボ「XC40」といったエントリーモデルを競合とするプレミアムSUVモデルとなりますが、どうやらこのモデルにハイパフォーマンスグレードのクアドリフォリオが設定されないとの噂が浮上しています。

イタリアの自動車ニュースサイトAutoBlogによると、「ステルヴィオ(Stelvio)」の弟分となる新型「トナーレ」は、スポーツ路線のモデルではなく、アルファロメオの最もエントリーに位置するモデルでありながら、更には収益性を重要視した一台になると言われています。
つまり、クアドリフォリオにて設定されるであろうエンジンや足回りのチューニング、更にはバンパーデザインの改良といったコストが絡む部分はなるべく排除する考えがあるのかもしれません。


~プラットフォームもジープのエントリーモデルからの流用のため、開発コストも大きく削減している~

新型「トナーレ」は、「ステルヴィオ/ジュリア(Giulia)」とは異なってGiorgioプラットフォームを採用せず、ジープ「レネゲード(Jeep Renegade)/コンパス(Compass)」と同じプラットフォームを流用した”コストを最小限に抑えたモデル”になると言われていて、更にFCAグループ内では”FCA Small Wide 4×4”といった呼称になっているそうです。

更には、先述の「レネゲード/コンパス」でも4xeという名称にて設定されているプラグインハイブリッド(PHV)搭載となるアルファロメオ初のモデルでもあるので、スポーティというよりも環境性能や使い勝手の面を強く意識した一台になると言われています。

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気になるパワートレインについては、排気量1.3L 直列4気筒エンジン+電気モーターを組み合わせたPHV仕様(システム総出力237hp)が主力グレードとなり、バッテリーのみでの航続可能距離は50km、130km/hの速度までであればエンジンを一切使わず電動モーターのみでの走行が可能になるとのこと。

更に最上位グレードについては、排気量2.0L 直列4気筒ターボチャージャーエンジン+シングルモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステム(最高出力330hp)を搭載するといわれていて、クアドリフォリオを設定しなくとも、十分に優れたパフォーマンスを発揮する一台となりそうです。

なお、現時点で明確な販売時期は明らかにされていませんが、当初の製品ロードマップの流れで進めば2021年前半に発売される予定ではあるものの、例の社会問題による影響を受け、更に販売時期を遅らせる可能性も十分にあると思われます。

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Reference:CARSCOOPS