日産が5月28日に決算報告&中期計画見直しを公表予定。例の社会問題による下方修正に加え、GT-R R35/フェアレディZ(400Z)の次期モデルの登場は無し?
日産はこの状況を乗り越えることができなければ後はない
海外のインターネットニュースサイト・ロイター通信より、日産が2020年5月28日に3月の決算報告並び中期経営計画見直しに関する内容報告を行うとの情報が入っていますが、具体的には28億ドルものコスト削減プログラムを公表する予定とのことで、この背景には、数千人規模の人員削減が含まれ、海外市場にて展開されているダットサンの廃止やインフィニティの一部廃止と販売拠点の縮小、そしてスペイン・バルセロナの日産工場閉鎖などが行われる予定となっています。
※バルセロナの日産工場では、ナバラ/ルノー・アラスカを製造しており、ここが閉鎖ともなれば約3,000人が失業することに…
今後日産とルノーの関係性はより強いものになりそうだ
更にロイター通信の情報によれば、日産は今後クロスオーバーモデルや商用車に焦点を合わせるため、欧州市場でのオペレーションを刷新することに加え、同じアライアンスグループであるルノーに大きく依存したパーツ共有を行っていくとの情報も入ってきています。
またコスト削減の取り組みの一環として、日産とルノーは欧州にて新たな協力関係を結ぶと伝えられており、内部関係者によれば、ルノーの次期モデルにおいては、日産のハイブリッドシステムやガソリンエンジンの技術を流用する可能性があるそうです。
日産は今「売れる」モデルを開発・販売しなければならない
そして、以前より度々話題になっている日産の販売比重に関する情報としては、やはり欧州市場での比重を少し落として、日本とアメリカ、中国に注力し、他の提携ブランドである三菱やルノーとの協力により3社の競争を減らして、ルノーは欧州市場を中心に販売、三菱は日本と中国以外のアジア市場に注力していくことがほぼ濃厚と言われています。
※欧州市場では、成長と収益性の見込みが無いため、最も収益性の高い中国やアメリカにシフトすると考えられる
そしてその一方で最も気になっていた日産の新世代スポーツモデルGT-R R35/フェアレディZ(400Z)についてですが、正直今現在は例の社会問題による不況で開発もままならない状況だと思うので、しばらく次期モデルが登場することは考えにくいとの見方もあるようです。
ただ、今後日産の大きな柱となるであろう新型キャッシュカイ/ジューク/エクストレイル(海外名:ローグ)/アリヤ・コンセプトに関しては、どのモデルよりも優先的に販売されることになりそうです。
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Reference:CARSCOOPS