これ本当に取材した?フルモデルチェンジ版・スバル新型レヴォーグの”全情報”を公開している某カーメディアの情報が、ディーラー情報と全く異なっている件

ベストカーが公開した”全情報”をチェックしていこう

①:新型レヴォーグの発売時期について

まずは最も重要になるであろう新型レヴォーグの発売時期についてですが、確かに先行予約受注は2020年8月下旬(正しくは20日)を予定しているのですが、発売時期が9月末と記載。

恐らくこれまでの新型車の流れを鑑みて、発売時期の一か月前に先行予約が開始されるというパターンから”従来の流れから想定された発売時期”だと思うのですが、実際にところスバルの生産工場では(どのメーカーも同じく昨今の諸事情により)中長期的な生産調整が行われ、直近のモデルの納期遅れなども発生しているため、早期的に生産ラインを復活させることで精いっぱいの状態。

そんな状態のなかで9月末に新型車発売に向けて新たに生産ラインを調整するというのはかなり難しい状態にあるため、物理的にみてもこの月に発売してくるのはスバルとしても首を絞めることになってしまいます。

そう考えると、ディーラーのスタッフマニュアルにも記載されていた通り発売時期は11月末が最も安全で妥当と考えられます。


②:新型レヴォーグのボディサイズについて

続いて新型レヴォーグのボディサイズについてですが、これはちょっと確信犯と言いますか…すでに量産モデルのボディサイズは明らかになっているため、このような分かりやすい間違いはしないと信じたいのですが…

今回のフルモデルチェンジによりSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)を採用するとのことで、骨太なフレームとなり走行中の振動を最小限に抑える一方、確かにボディも全体的にサイズアップします。

これもスタッフマニュアルに記載の通り、具体的には全長4,755mm×全幅1,795mm×全高1,480mm、ホイールベース2,670mmと、現行モデルに比べて全長+65mm/全幅+15mm/ホイールベース+20mmとなっていますが、ベストカーでは全長4,740mm×全幅1,800mm×全高1,500mmと明らかに異なる数値を記載してきていますね。

このボディサイズは、本当にスバルディーラーにて取材しての数値なのか?もちょっと疑問に感じるところです。

③:新型レヴォーグのエンジンスペックについて

続いてパワートレインについてですが、今回は新開発となる排気量1.8L 水平対向4気筒直噴ターボエンジンが搭載され、最高出力177ps/最大トルク300Nm(30.6kgf・m)を発揮することもスタッフマニュアルにて記載されています。

ですがベストカーの取材情報を見てみると、最高出力220ps/294.3Nm(30.0kgm)を発生すると断言していますね。

「えっ、そんなに出力あるの?」と疑問に思っていたところ、おそらくですが、現行モデルの1.6リッターエンジンが170psを発揮し、2.0リッターエンジンが300psを発揮するため、その中間にあたる今回の1.8リッターエンジンが、中間パワーとなる220psぐらいを発揮する?という考えのもとでのスペックの可能性も(さすがにこんな単純な考えは持ちたくないですが…)

そしてその後の首都圏スバル店の証言情報を見てみると、「トルクも2Lターボを超える性能を実現している…」と記載していますが、どう見ても2リッターターボのトルクを超えていないんですよね…何を見て「超える」と感じたのかが気になるところです。

以上が、今回ベストカーに記載されている”全情報”で重要と感じるポイントをピックアップさせていただきましたが、細かく見ていくとまだまだ残念なポイントが出てきているのも正直なところ。

以前のトヨタTjクルーザーの誤情報記事の件もありますし、スバルディーラーもさすがに困惑するのではないかと思います。

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Reference:ベストカー