日中のフェラーリ812スーパーファストを見てきた!ある角度からだとエンツォ・フェラーリ風、そしてあらゆる角度からでもダクトが必ず見える件
812スーパーファストは新たな一面も持ち合わせている
ちょっと変わった角度から見てみるとこんな感じ。
実はフロントフードの形状ってここまで複雑だったんですね…F1技術から取り入れた薄さの際立つボディパネルと、更に軽量化を求めたアルミボディだからこそ実現できる複雑度の高いフロントフードが印象的ですが、それよりもボコッと張り出したノーズの形状はエンツォ・フェラーリ(Enzo Ferrari)を思い出させるようなレトロさも。
もう少し拡大してみるとこんな感じ。
ノーズの先端は省略されていますが、まるで空気が流れていくかのようなパネル形状に仕上げるだけでも難易度は高いと思われるものの、このあたりは空力だけでなく美しさとナチュラルさをしっかりと兼ね備えた設計にしているところはフェラーリの強みでありますね(いやマジでこれエロい…)。
ちなみにこちらがラ・フェラーリの先代となるV12ミドシップ搭載のスペチアーレモデル・エンツォ・フェラーリ。
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サイドから見る812スーパーファストにも隠れた魅力が!
サイドのスタイリングはこんな感じ。
このロングノーズ&ショートデッキスタイルは本当にたまりませんね。
こういったボディスタイルはランボルギーニやマクラーレンでは見れない大きな違いだと思います。
そして個人的に結構好みなのがリヤデッキ部分。
これはクラシックモデルの365GTB4をモチーフにした若干の反り上がりを見せるデザインで、見る角度によって大きく反り上がっていたり、結構控え目に見えたりとユニーク。
そしてその左側には空気が抜けていくダクトがあることから、この流れる空気をリヤデッキで上手く調整するあたり、改めてフェラーリの空力の考え方はシンプルだけど他では実現できない程の技術力を持っていると感服するほど。
実は足元にはさりげない”変態的な”カスタムも
見る角度によってクリーム色にも見えるビアンコ・アブス。
458イタリア(458 Italia)などでも採用されてきた有名カラーですが、こうした伸びやかでセクシーなラインを持つボディからこそ、更にクリーム系のホワイトが映えますね。
そして足元のアルミホイールはブラックペイントに処理され、ブレーキキャリパはインテリアと統一したレッドに。
このあたりの統一感と3色を超えるようなゴチャゴチャしない統一感は流石だと思います。
この足元のアルミホイールとカーボンセラミックブレーキとの相性も抜群ですね。
そしてココがオーナー様の拘りポイント。
ホイールのセンターキャップは元々、カーボンファイバパネルだったのですが、何とこの上からグロスブラックにペイントするという特殊な拘り。
オーナー様のグロスブラックへの強い拘りによって実現した組み合わせだそうですが、おそらくブラックでここまで強い個性を持たせたのは、この812スーパーファストが初ではないかと思います。
フェラーリのフロントV12モデルで、おまけに後輪駆動(FR)を採用しているのは550マラネロ以降となっていますが、その面影も残しつつF12tdfのような革新的な技術を盛り込んだ究極の一台で、何よりもその見た目はスーパーカーというよりもラグジュアリーGTモデル。
しかしフェラーリというブランドを強調づけるプランシングホース(跳ね馬)だけは分かり易く、しっかりとナンバーの位置を下げることで主張し、フロントカメラに被らないようにしている辺りは、フェラーリの強い拘りとプライドが垣間見えるところでもありますね。
実は色んな角度から見てもダクトが必ず見えるようになっているのもユニーク
見れば見る程に複雑で、色んな角度からでも必ずダクトが見えるというデザイン性と設計能力には感心しますし、改めて812スーパーファストという車が、ランボルギーニやマクラーレンには無い圧倒的なブランド力とオーラを持っているのが良くわかる瞬間でもありました。
改めてこのような貴重な機会を頂けた812スーパーファストのオーナー様には心より感謝です。