2021年モデル・アキュラ(ホンダ)新型NSXに初代にて採用されたロングビーチブルーパールを追加!そこまでしないとNSXは売れないのか?
もはや新型NSXも初代の伝統あるブランド力を借りないと売れない?
既に日本市場では販売終了し、オーストラリア市場では2020年の売り上げ台数が0台と絶望的なアキュラ(ホンダ)新型NSXですが、この度2021年モデルとして北米市場向けに新色となるロングビーチブルーパールを追加設定しました。
このボディカラーは、2002年~2005年に製造された僅か88台のロングビーチブルーにペイントされた初代NSX(Ⅲ型)よりインスパイアされたヘリテージカラーとのことでオプション費用としては約11万円からとのこと。
もちろん、当時のダークブルーチックなロングビーチブルーとは異なる色合いではあるものの、そのボディカラーを持つ新型NSXは存在しないとのことですから、希少性は非常に高いと思われます。
新色の追加以外は一切の変更無し
現時点で2021年モデルの新型NSXに設定されるのは、そのボディカラーのみとなり、安全装備の強化やメッキ加飾の追加といったものは一切なく、あくまでも個性を引き出すための新色を追加したのみですが、それだけ過去の遺産を持ち込んでこないと全く売れない状況にまで陥っている可能性も高そう。
ちなみに北米市場にて販売される新型NSXの車両本体価格は約1,660万円(157,500ドル)からと年次改良前に比べてほとんど変化せず。
気になるパワートレインについてもアップデートは一切無く、これまで通り排気量3.5L V型6気筒ツインターボエンジン+3基の電気モーターをを搭載し、システム総出力580ps/最大トルク644Nmを発揮します。
直線性のパフォーマンスとしては、0-100km/hの加速時間が2.9秒、最高時速は307km/hにまで到達します。
どうして新型NSXはここまで売れなくなった?
あとこれは前回のブログでもご紹介した通りですが、新型NSXが、どうしてここまで全く売れなくなってしまったのかはホンダディーラーも明らかにしていないものの、その理由はスペックの割に価格が高すぎるというのもあるかもしれません。
とはいえ、北米市場では日本市場向けやオーストラリア市場向けに比べて1,000万円以上も安く売られる謎システムになっていて、2019年の年間販売台数は238台と2018年比+40%と大きく貢献。
ちなみに北米市場以外にて売れていない理由は「ハイブリッドの割にパワーが全くない」「スーパーカーならではのうるさいサウンドが無い」など様々ですが、簡単に言ってしまえばスーパーカーファンが求める条件を全く満たせていない、つまりはNSXをスーパーカーとして認めることができないことや、NSXに3,000万円の大金を支払う価値が見いだせないというのもあるようです。
先述のスペックを見る限り、とても現代のフェラーリF8トリブート(Ferrari F8 Tributo)やランボルギーニ・ウラカン(Lamborghini Huracan EVO)といったモデルには対抗できないスペック。
ほぼ同価格帯のスーパーカーで、おまけにハイブリッドシステムを搭載していながらも全く売れていないのは、こういったトータルスペックはもちろんですが、ホンダというスーパーカーとは異なるブランド力もあるでしょうし、エクストリームなスタイリングとインテリアには程遠いデザインというのも食指を動かさない理由に挙げられていると思われます。
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Reference:CARSCOOPS