愛知県にてレクサスLXの盗難が頻発。何と2020年1月~10月だけで88台(約9億円相当)と前年比の3倍超…トヨタ・プリウス/ランドクルーザーよりも盗難件数は多い模様

毎度のことながらトヨタ・ランクル/レクサスLXは盗難被害の対象になりやすい

夕刊フジより、愛知県内においてレクサスのフラッグシップSUVモデルとなるLX570の盗難被害が急増しているとのこと。

LX570は、トヨタ・ランドクルーザー200(Toyota Land Cruiser 200)の兄弟車種としてラインナップされるモデルで、ランクル200も同様に盗難被害の件数が圧倒的に多いモデルでもありますが、どうやら2020年はLXの盗難被害の方が多くなっているそうです。

具体的には、愛知県内だけで2020年1月~10月の盗難台数が88台に到達しており、これは昨年同時期の3倍超にも上るとのこと。

しかもLXは新車価格にして1,100万円から非常に高額なため、88台ともなれば約9億円(乗り出し価格で考えたら被害総額は10億円を優に超える)という計算になります。


愛知県だけでなく全国的にもLX/ランクルはよく盗まれている

ちなみに日本損害保険協会SONPOが公開している「2020年2月調査時の全国車名別盗難状況」を見てみると、以下の通りレクサスLX570は3位で25件も発生していることが確認できます(そう考えると2020年12月時点ではLXの盗難件数も100件を超えている可能性が高い)。

1位:トヨタ・ランドクルーザー・・・42件
2位:トヨタ・プリウス・・・39件
3位:レクサスLX570・・・25件
4位:トヨタ・アルファード・・・19件
5位:レクサスLS・・・14件
6位:トヨタ・ヴェルファイア・・・10件
7位:レクサスRX/トヨタ・ハイエース・・・7件
8位:ホンダ・ヴェゼル・・・6kenn 
9位:レクサスGS・・・4件
10位:トヨタ・クラウン/ハリアー/スバル・インプレッサ・・・3件

また夕刊フジによれば、名古屋市にて会社を経営する男性(43)のLXのパーツが何者かに盗まれそうになっていたそうで、幸い専用カギ以外を使ってドアを開けようとする警報ブザーや所有者の携帯に連絡が入るようになっているため、これによって盗難の被害を防いだとのこと。

ただ最近では、スマートキーから発する微弱な電波を利用してカギを開けようとする「リレーアタック」での被害が非常に多く、特にシャッター付きガレージの無い一軒家での被害が非常に多いのだそう(アパート/マンションだと所有者の部屋が特定しづらいため)。

レクサスオーナーは必見!キーレスリモコンの操作だけできるリレーアタック対策

こうした被害を受けないためにも、レクサスでは簡単なリレーアタック対策を行っているので、特にレクサスを所有されているオーナー様は、以下のYouTube動画を参考にしていただけたらと思います。

【レクサスRXでの簡単なリレーアタック対策】

なおレクサスLXをはじめ、ランドクルーザー200などは海外にて高額転売できる個体だそうで、特に中東市場での需要は非常に高いとのこと(もちろん、中東にて購入したオーナーはそれが盗難車であることはわかっていない)。

最近であれば、パキスタン人と日本人の混成窃盗団が盗難を繰り返し、レクサスやランクルなどを海外にて高額転売していたそうですが、その手口も「輸出の際にダミーの車をコンテナに積んで、通関後に盗んだ車にすり替えて輸出する」という巧妙な手口で200台以上も輸出を繰り替えていたそうです。

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Reference:夕刊フジ