日産フェアレディZ(240Z)にスカイラインGT-R R33のエンジンをぶち込んだ過激モデルがオークションに登場。その価格は?まるで「悪魔のZ」のようだ
今までに無かった新たなパターンの初代フェアレディZが登場
イギリスのオークションサイトTheMarketにて、1972年式の日産フェアレディZ(S30、別名:ダットサン240Z)が出品されています。
当時このモデルが販売されたときは、その型式にもある通り排気量2.4L 直列6気筒エンジンが搭載され、最高出力151hp/最大トルク198Nmを発揮、トランスミッションは5速MTを搭載していました。
しかしながら、これを所有していたオーナーはこのスペックに満足できず、「とりあえずR33のエンジン積んでみよっか」ということで、スカイラインGT-R R33のRB26DETT直列6気筒ツインターボエンジンに置き換え、エンジンチューニングも施して更に強力な最高出力350hpへと大幅に強化。
ある意味男のロマンが詰まったドリームカーかもしれない
こちらが実際にS30型にぶち込まれたR33のRB26DETTエンジンですが、NISMOオイルポンプやNISMOウォーターポンプ、TOMI燃料圧力バルブ、高性能プラグコイル、アペックスFCパワーコントローラー、そして特注の空気再循環システムを搭載。
もちろんエンジンを載せ替えるだけでなく、改良されたプロペラシャフトやリミテッドスリップディファレンシャル、スカイラインGTS-tに使用されていた5速MTも搭載されています。
足回りもかなり手が込んでいるようだ
改造されているのはエンジンだけでなく、Tokico Illumina製の調整可能なデュアルガスダンパーや、アップグレードされたフロント・リヤアンチロールバー、Tecno Toys製コントロールアーム、ブレーキディスクの拡大など、足回りもガッツリと手が加えられています。
ここまで来るともはや純正のフェアレディZとは大きく異なる走りを見せるというか…色々な意味を持つ「悪魔のZ」ともいうべき一台なのかもしれませんn。
内装はシンプルにノーマル仕様
車内を見ていくと、エンジンや足回りはハードチューニングを施しているのに、中身はかなりシンプルなほぼノーマル仕様。
おまけに右ハンドル仕様というのも興味深いですが、どうやらこのモデル以外にも保管用として左ハンドル仕様も所有していたとのことで、いずれもコンディションは抜群だったそうです。
なおこのモデルの予想落札価格は約820万円ほどになる?ともいわれていましたが、2020年12月中旬時点では約600万円ほどとそこまで入札例も無いとか。
原因は明らかではなく、しかしスカイラインGT-R R33のエンジンを搭載しているともなれば更にその価値を高めそうですが、もしかすると落札手前で一気に跳ね上がる可能性もあるかもしれませんね。
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Reference:TheMarket