スズキ新型ジムニーの開発車両がスパイショットされる!インドでの3ドア生産に続き、いよいよ5ドア版の開発も進行中?是非とも日本での市販化を希望

インド市場での市販化に向けてインド工場での新型ジムニー生産準備も進行中

さてさて、以前より度々報じられているスズキ新型ジムニー(Suzuki New Jimny)のインド生産計画ですが、2021年の発売に先立ち、既に3ドア版ジムニーをインド・グルガーオン工場にて50台分製造していたことが明らかとなりました。

今回インドにてスパイショットされたインド市場向けとなる新型ジムニーの開発車両ですが、2020年9月に日本からジムニー用CKD(コンプリート・ノック・ダウン)用の設備を輸入済み。

この設備を利用することにより、スズキのインド法人であるマルチ・スズキが、新型ジムニーを現地国の名称である「ジプシー(New Gypsy)」として生産していく計画があり、加えて使用するパーツも全て日本製になるため、品質や信頼性も全て向上し、且つ関税の影響を受けずに安価に製造・販売できるというメリットがあります。

今回製造された50台は、まだあくまでも生産の慣れや品質チェックを行う上でテスト的な立ち位置で製造されたものですから、現時点ではまだ販売できるレベルではないものの、それでもマルチ・スズキとしては将来的に内製化を図ることで生産性を大幅に向上させる計画もあるようです。

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一番の注目は5ドア版ジムニーの存在

そして最も注目したいのが、インド市場向けに開発が粛々と進められていると噂の5ドア版ジムニーについて。

上の画像はレンダリングになるため、実際には存在しないものになりますが、イメージとしてはまさしくこのようなスタイルとなり、ホイールベースを延長したラダーフレーム構造を採用、且つドアパネルを3ドアから5ドアにすることで実用性を大幅に向上するとのこと。

インドではあらゆる税制問題を潜り抜けるために対策を取らなければならない

とはいえ、闇雲にジムニーの全長を延伸してしまうと4,000mmを超えてしまう恐れもあるため、そうなるとインドの税制(GST税率+目的税率を足し合わせた合計税率が29%)負担が高くなることから、4,000mm未満に調整してくる可能性は非常に高いと思います。

こうしたインド独自の税制対策を施すことで格安販売に成功しているのが日産の新型マグナイト(Nissan New Magnite)だと思いますが、全幅1,800mm未満のワイドなBセグメントSUVながらも、全長4,000mm未満にすることで税制を大幅に抑えられているため、結果的に安さやコンパクトさが大きなPRポイントとなり、先行予約開始から5日後には5,000件の予約が入り、約5万人が検討候補に入れているほど。

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それだけボディサイズや税制の関係性は切っても切り離せない重要なファクタになっているのだと思います。