ボロボロ&”バカ”と表記された日産180SXの煽り運転問題。警告を知らせるパッシングさえも煽り運転になるなら「相手にしない」ことが一番かもしれない【動画有】

なぜパッシングはコミュニケーションの一つになるのか?

SNSにて話題となっているパッシングについてですが、今回の例でいえば、1回~2回ほどのパッシングをするのは「車両の異変を知らせる」ことを目的に使用しています(以下はチューリッヒ保険会社の資料より)。

執拗なクラクションも一切無く、だからといって声を掛けられてもいない状態にてパッシングされるということは、「トランクが半開きになっている」とか「ブレーキランプやテールランプが点灯していない」、「ウィンカーが点滅していない(電球が切れている等)」、「ドアが半ドアになっている」など、外部の人間じゃないとわからないことを伝えるための手段の一つとしても活用されます。

この他にも、「道を譲る」ことを伝えるときや、「先に行きたい」ことを伝えるとき、「感謝」を伝えるとき、「警告」をするとき、「抗議」をするとき、「歩行者の存在」を知らせるときなど様々。


無知は時として罪になる→執拗なパッシングは違反行為に

とはいえ、執拗に何度もパッシングを行ってしまえば「危害を及ぼす行為」にもなりかねないですし、違反として取り締まられると「違反点数2点&反則金9,000円」が科されることも考えられます。

ちなみに2020年6月30日より、煽り運転の厳罰化として「妨害運転罪」が創設されたものの、今回のような複数回のパッシングが煽り運転と断定されてしまうのはちょっと無理がありますが、一方で執拗にパッシングを受けた側が「極めて悪質な煽り運転だ」と感じてしまうと、妨害運転罪として問われるのかは何ともグレーなところなのかもしれません。

要は「何でもかんでも煽り運転」と決めつけるのは良くなく、「なぜ自分はパッシングされているのか?」を冷静に考え、特に運転中であればすぐに怒りに任せて行動するのではなく、一度深呼吸をすることも重要なのではないかと思います。

「相手にしない」ことも一つの選択肢

もちろん、今回の180SXに関しては「パッシングされた側にもう少し危険意識を持ってほしい」という想いが有りますが、こういった状況に遭遇した場合は「相手にしない」ことが一番なのかもしれませんし、社会的制裁を目的にSNSにアップするとメディアやマスコミが過剰に捉えて報じるので、警察に届け出るだけに留めた方が良いのかもしれませんね。

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Reference:チューリッヒ保険会社