フルモデルチェンジ版・新型メルセデスマイバッハS680の詳細が明らかに!記念すべき最上級モデルなのに、どうしてここまで控え目なのか?

メルセデスベンツは今後、EVモデルのEQシリーズを展開していくため、大排気量V12は大々的に発表できない?

2021年5月12日、メルセデスベンツの最上級ラグジュアリーブランド・マイバッハより、Sクラスのトップエンドグレードとなる新型S680に関する一部情報が解禁となりましたが、そこまで大々的に公表されることはありませんでした。

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そして今回、ようやく新型マイバッハS680に関する詳細情報が展開されていますが、これも大々的ではなくかなり控えめ(ひっそり?)。

もしかすると今後はピュアEVモデルとなるEQシリーズを幅広く展開していくため、ノンハイブリッドモデルで大排気量V12エンジンを搭載するは排ガス規制無視のモデルはあまり積極的にプレスリリースできないのかもしれませんね。


新型メルセデス・マイバッハS680のエクステリアは中国市場寄り?

こちらが今回、詳細な情報が展開された新型メルセデス・マイバッハS680のエクステリア。

内外装デザインについては、前回のプレスリリース時に明らかになっていますが、基本的にマイバッハGLS同様に中国富裕層向けを強く意識したようなデュアルトーンカラーにスポークが細いマルチスポークアルミホイールを装着。

フロントグリルやエアインテーク周りもクロームメッキアクセントが強調され、いかにも中国人ユーザーが好みそうなデザイン言語だと思います。

ボディスタイルとしては、V8モデルとそこまで大きな変化はないものの、「S680」や「V12」バッジといった、最上級グレードにしか設定されない独特のエクステリアパーツが追加されますが、それ以外のアクセントは特に変更無し。

ノンハイブリッドながらもトルクモリモリ

そして最も注目したいのがパワートレインですが、排気量6.0L V型12気筒ツインターボエンジンは従来通りで、最高出力537ps→630ps/最大トルク830Nm→1,000Nm発揮と、先代に比べるとかなりのパワーアップ。

ノンハイブリッドモデルで大排気量エンジンを搭載する最後のマイバッハSクラスだと思いますが、これだけ電動化が進み、メルセデスもEV化を推奨しているだけあって、これだけ国の方針に反したモデルを大々的に発表するのは気が引けるのも納得。

ただ先代に比べて圧倒的に「静か」になり、なお最高時速については210km/hに電子的に制限されている辺り、この点はマイバッハらしい拘り。

直線性のパフォーマンスについては、0-100km/hの加速時間が4.4秒と羊の皮を被った狼。

駆動方式は四輪駆動(4Matic)の一択で、後輪69%/前輪51の配分、トランスミッションは9速オートマのみをラインナップ。

インテリアは最先端で超上質

インテリアも新世代MBUXを採用した先進的な装備で、最上級ラグジュアリーモデルらしい上質さも両立。

チープなプラスチック系は一切使用せず、目につくところは基本的に本革や特殊なオーナメントパネル、艶有りブラックアクセントといったところでしょうか。

アンビエントライトも充実し、車内のあらゆるところに高音質のスピーカーやツイーターが搭載され、シートにもドライバーや乗員の疲労を軽減するために上質なクッションを装備。

後席もこの通り、リヤシートエンターテイメントシステムを標準装備とし、道中の快適性・充実度を格段に向上させています。

なお価格帯については約2,800万円からで、発売時期としては2022年前半頃、まずはアメリカ市場より販売され、その後中国市場にも展開されるものと予想されます。

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Reference:motor1.com