【悲報】トヨタ・アバロンが2022年モデルを最後に北米での販売を終了するとリークされる→今後は中国にて製造され、中国専売モデルになるようだ

2022-07-07

アバロンは1994年にデビューを果たし、25年以上に渡って活躍してきたフラッグシップセダン

ちょっと衝撃的なニュースではありますが、トヨタ・カムリ(Toyota Camry)の兄貴分でお馴染みとなるフラッグシップミドルセダンのアバロン(Avalon)が、2022年モデルの一部改良を最後に、北米市場での生産・販売を終了すると報道されています。

これは海外カーメディアAutomotive Newsによってリークされた情報で(厳密にはトヨタ北米の購買部門がリークした模様)、未だトヨタ北米は正式なニュースリリースは展開していないものの、まさか1994年にデビューした歴史あるモデルが生産終了してしまうとは…

なおアバロンは、アメリカ・ケンタッキー州ジョージタウンのトヨタ工場にて製造されていますが、今回の報道が100%正しければ中国・天津製造工場へと移管され、中国専売モデルになるとのことです。


カムリの兄貴分でプラットフォームが同じといえども、内装の質感や豪華さは全くの別物

つまり、厳密にはアバロンが完全なディスコンになるわけではなく、北米市場から撤退して中国専売モデルへと変更されるだけで、販売対象国も中国に限定されるということに。

先述にもある通り、アバロンは1994年にデビューし、1995年モデルとしてアメリカ・シカゴオートショー1995で実車を公開。

基本的にはミドルサイズセダンのカムリと同じプラットフォームを共有していますが、内外装デザインにおいてはカムリとは大きく異なり、ラグジュアリーセダンに匹敵するレベルの居住性を確保しているとのこと。

そして2018年には、5代目としてフルモデルチェンジを果たし、新型ハリアー(New Harrier)/RAV4/カムリ/ハイランダー(Highlander)と同じTNGA-Kプラットフォームを採用。

気になるパワートレインは、以下の通り4種類をラインナップしていて、その内の1種類は中国専用となっています。

◇排気量2.0L 直列4気筒自然吸気エンジン(中国専売)

◇排気量2.5L 直列4気筒自然吸気エンジン

◇排気量3.5L V型6気筒自然吸気エンジン

◇排気量2.5L 直列4気筒+ハイブリッド

グレード展開においても、基本的なパワートレインは変更されていないものの、ハイパフォーマンスグレードとしてアバロンTRDが追加設定され、サスペンションやエキゾーストのチューニング、そしてアバロンTRDらしいアグレッシブな顔つきにアップグレードされました。

ただ北米市場専売といえど、やはりセダン需要の低迷が影響してなのか2019年のアバロンの累計販売台数は僅か27,767台と少なく、2018年の販売台数に比べて17.3%減。

2021年は少し巻き返しを図るも、他のモデルに比べると圧倒的に売れていない

そして2020年の販売台数は更に低い18,421台となり、33.7%減とトヨタのラインナップモデルでは結構致命的な数値となりました。

ちなみに2021年1月~7月までの販売台数については、2021年よりも勢いを上げて10,328台販売していますが、カムリの177,671台、RAV4の183,360台に比べると圧倒的に少ないのがわかりますね。

こうしてみると、売れてるセダンと売れてないセダンの違いが明確で、アバロンも立ち位置的にはちょっと中途半端なところになってきているのかもしれません。

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Reference:AutomotiveNews