ワンオフのレーシングカーと言われたブガッティ新型ボリードが世界限定40台のみ発売へ!ブガッティ史上最高のパフォーマンスを誇るも、価格は約5.2億円と控え目

公道走行不可ながらもブガッティ史上最強のパフォーマンスを誇るのにディーヴォやチェントディエチよりも安いという事実

さてさて、ブガッティが2020年10月末に発表したレーシング&ワンオフモデルとなる新型ボリード(Bugatti New Bolide)ですが、2021年8月13日よりアメリカ・カリフォルニア州にて開催されたモントレーカーウィークにて、「ボリードを世界限定40台のみ高性能トラック専用ハイパーカーとして販売する」とサプライズ発表しました。

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このモデルが発表された当初は、「さすがに市販化されることは無いだろう…」と考えてはいたものの、どうやら2024年の発売を目標に、車両本体価格 約5.2億円(400万ユーロ)にて発売となるそうです。

ちなみにこの価格帯は、ブガッティが世界限定40台のみ販売したディーヴォ(Divo)の約6.4億円、世界に10台しか存在しないチェントディエチ(Centodieci)の約10億円といった公道モデルに比べると安価という事実。

この後スペックなども記載されていますが、(公道では走れないとはいえ)ブガッティ史上最強のパフォーマンスを持つモデルであることを考えると、間違いなくお買い得な一台ではないかと考えれます。


市販化に至った経緯は「コレクターなどから販売するよう依頼があった」から

そしてこちらが、世界限定40台のみ販売されることが明らかとなった新型ボリード。

改めて見るとそのエクストリームなスタイリングと軽量化とダウンフォースに特化した空力ボディ、ブガッティの大きな特徴ともいえる馬蹄型グリルを採用しています。

ちなみにどうして新型ボリードが40台も生産されることになったのか?というと、ブガッティCEOであるステファン・ヴィンケルマン氏によれば、 「かなりの数のブガッティ愛好家やスーパーカー/ハイパーカーコレクターがブガッティに開発するよう依頼があった」とのことで、世界中の顧客からの反応とフィードバックに対応した結果、製品化にたどり着くことができたとのこと。

恐らくはブガッティの中の太客がリクエストしたのだとは思いますが、このワンオフモデルを求めるユーザーが40人近くいることを考えると、もしかすると日本市場にも一台ぐらい納車される可能性も?十分に考えられるかもしれませんね。

ちなみに量産仕様においては、コンセプトカー同様にエクストリームなエアロパーツや、ルーフに装備されるエアインテーク、圧倒的に低いシート位置はそのままになるとのこと。

ただその一方で、オクタン価110のレース燃料を供給することで、最大出力1,850psを発揮することは難しく、代わりに世界的に利用可能な98RONを投入することで、最高出力1,600ps/1,600Nmを発揮することが可能になります。

FIA安全基準にも準拠し、パワーウェイトレシオ比も0.9と驚異的なパフォーマンスを持つ

このスペックであれば、チェントディエチやシロン・ピュルスポールと同じパワーを得ることになりますが、その以上のトータルパフォーマンスにおいてはボリードの方が圧倒的に上。

っというのも、国際的なFIA安全基準に準拠するよう設計され、HANSシステムの互換性、自動消火システム、センターロックホイール、燃料ブラダー採用の圧力式給油、6点式ハーネスを標準装備するだけでなく、車体重量は1,450kgと公道モデルに比べて圧倒的に軽く、パワーウェイトレシオ比も0.9と1を切るレベル(コンセプトモデルは0.67でしたが、それでも十分すぎるバランス)。

ニュルブルクリンクでのラップタイムは919ハイブリッドEvoに匹敵する?!

量産モデルといえど、コンセプトモデルから大きくトーンダウンすることなく、ここまで魅力的なモデルに仕上げてきたことには驚きですが、それ以上に更に驚きなのがニュルブルクリンクサーキットでのラップタイム。

現時点ではまだシミュレーションタイムになりますが、何と周回5分23秒と驚異的なスピードを持つとのことで、現時点でニュル最速のサーキットモデルでお馴染みポルシェ919ハイブリッドEvoが5分19秒なので、そのときのコンディションによっては、このラップタイムに迫る勢いかもしれませんね。

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