何と落札額は史上最高の約22億円!世界限定64台のみ&日本人オーナーに納車されたマクラーレンF1がオークションにて超高額落札。もはやここまで来ると芸術品レベルに
維持費もブガッティ並みにヤバすぎるマクラーレンF1
引続きブラウン系のマクラーレンF1を見ていきましょう。
リヤミドシップのエンジン周りも見ていくと、現代のクルマでは考えられないような金張りが施されていますが、これはエンジンルームの放熱性を向上させるために採用したものですが、そうなるととんでも無くコストがかかってしまうため、どの自動車メーカーも採用はしなかったものの、F1はそういったコストを一切考えず、シンプルにF1のパフォーマンスを引き出すために全て拘り抜いたといっても過言ではありません。
こうして見ると、カーボンファイバパーツも普通に見えてくる程で、F1がどれだけ常軌を逸した車両なのかが良くわかるかと思います。
タイヤ交換だけで約600万円、全く乗らなくとも点検費用も約600万円
マクラーレンF1といえば維持費もとんでもなく掛かると言われていますが、具体的には専用タイヤを交換するためにプロドライバーを雇い、更に足回りのサスペンションを特別にチューニングするなどの追加作業も施されるため、結果的にタイヤ交換+αで約600万円かかるそうです。
この他、F1を事故などで傷つけることなど絶対に許されず、仮にちょっとした擦り傷程度でも、ボディペイントするために(特に今回のようなブラウンは更に特殊)現地イギリスまで輸送しなければならず、専属の職人にペイント依頼をするため、これだけで約500万円ほど(高級輸入車が買える…)。
そして定期的に行われる点検費用においても、今回のように全く走行距離が伸びておらず、公道にて走らせていなくとも最低600万円は必要になるとのことから、F1の製造から維持まで乗用車/スーパーカー/ハイパーカーとは異なる別の乗り物、もしくは芸術品というのも納得。
※以下のYouTubeにて元F1オーナーがその詳細を語っています。
なお参考までに、マクラーレンF1のオーナーとしても非常に有名だったMr.ビーンことローワン・アトキンソン卿は、過去にF1を2度も事故で大破させていて、しかし完全に修理させるほどのF1好き。
先程の維持費のことを考慮すると、もしかすると1回の修理で新車のF1が購入できるのでは?と思うほどですが、もう二度と手に入る代物ではないですし、アトキンソン卿の性格上「どれだけコストが掛かっても直す」という想いは変わらなかったのかもしれません。
【How Crazy Expensive Is It to Maintain a McLaren F1?】
最終落札価格はF1史上最高額の約22億円!
ちょっと話は逸れてしまいましたが、今回出品されたブラウンカラーのF1の最終落札価格は約22億円(2,047万ドル)と史上最高額を更新(それまでは2019年にF1 LMが21億円に高額落札されたものと記憶)。
おそらくここまでの価値を持てるスーパーカーは、マクラーレンF1かフェラーリのクラシックカーだけだと思います。
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Reference:autoevolution