フルモデルチェンジ版・トヨタ新型アクアで誤った情報が拡散中?全グレード「バイポーラ型ニッケル水素電池」が搭載されているのは間違い

2021-10-11

なぜか低調扱いされている新型アクアだが、実際に数字を見れば売れているのがわかる

さてさて、2021年7月19日に発表・発売されたトヨタのフルモデルチェンジ版・新型アクア(Toyota New Aqua)ですが、直近となる2021年9月度の新車販売台数ランキングにおいては、共喰いが予想されていた新型ヤリスシリーズ(New Yaris)に迫る2位となり、売れ行きとしては非常に好調。

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ただ、初代アクアのように発売1か月の受注数12万台ほどの勢いはないものの、昨今の諸事情で不況が続く中では大健闘を見せているのではないかと思います。

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そんな新型アクアですが、今回のフルモデルチェンジにて新機能を採用したものの、ちょっとした誤情報が拡散されているとして話題になっています。


新型アクアにて初採用のバイポーラ型ニッケル水素電池が「全グレード」にて搭載されているとの情報が拡散中

今回この情報が拡散されているのは、国内カーメディアAUTOCARさんの「【ヤリス食い?】トヨタ・アクア絶好調 カブってるのか、いえいえ差別化ぬかりなし」という記事で、どうやら新型アクアより初めて採用されたバイポーラ型ニッケル水素電池が、廉価Bグレード含む全グレードに搭載されているとの内容が記載されているんですね。

正しくは、廉価Bグレードのみリチウムイオンバッテリーが搭載されていて、それ以外のエントリーグレードX/中間グレードG/上位グレードZにバイポーラ型ニッケル水素電池が搭載されます。
※ニッケル水素電池のバッテリー容量は5.0Ah/リチウムイオンバッテリーは4.3Ah

また「ハイボーラ型」と記載されていますが、正しくは「バイポーラ型」なのでご注意を。

新型アクアのスウィングバルブ式ショックアブソーバーの凄さは、普段使いしてみて初めてわかる

この他にも、個人的に気になっていたのが上位グレードZ(2WD)に設定されている「スウィングバルブ式ショックアブソーバー」ですが、AUTOCARの記載だと「乗り心地の質感を高める」ことが主な機能性として語られています。

実際に社用車として活用している身からすると、確かに乗り心地が上質で、新型ヤリスとは別物クラスと言い切れるほど。

ただ、効果としてはそれだけでなく、路面の変化にリニアに反応するだけでなく、瞬間的に足回りが反応するというよりも、車体の揺れを最小限に抑えるために滑らかに反応してくれるので、普段使いしているなかで体にかかる衝撃や負担が少ないのは非常に大きなPRポイントではないかと思うんですね(乗り物酔いし易い私でも、結構酔いにくい)。

特にマンホールやちょっとした段差を乗り越えたときの衝撃・ショックを上手く減衰していくときは、新型ヤリスとは全く別物ですし、高速道路でのつなぎ目の衝撃を殆ど感じさせず、ロングドライブに適しているのも新型アクアの魅力の一つだと思います。

そういった意味では、スウィングバルブ式ショックアブソーバーの本来評価されるべきポイントは”普段使い”にあると考えていて、新型アクアが高級志向寄りのコンパクトカーに分類されているのも納得できるほど。

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