窃盗団を許すな!三菱アウトランダーPHEVを盗むためにゲームボーイで偽装したリレーアタック装置で盗難→監視カメラで特定されて逮捕【動画有】

インターネットウイルスと同じで、盗難手口・手法はどんどん新しく、更に対策も難しくなっている

どんなにセキュリティ対策していても全く止むことのない自動車の盗難被害。

最近では、トヨタ新型ランドクルーザー300(Toyota New Land Cruiser 300)が、盗難防止を目的とした指紋認証エンジンスターターを採用していますが、こうしたセキュリティ対策を施しても簡単に盗めてしまうのがCANインベーダー。

CANインベーダーは、車のいたるところに通っているCAN信号を経由して、車両のシステムに容易に侵入することができ、キーロックの解錠やエンジン始動などを行うことのできる極めて悪質で、現段階では対策仕様の無い手法の一つ。

そしてこの前に流行ったのが、スマートキーの微弱な電波を利用した悪質なリレーアタック方式での盗難手口ですが、今回この手口を利用するために、とあるガジェットを使っての盗難被害が発生。

幸い監視カメラの映像から人物を特定することができたため、犯人は逮捕されましたが、一体どのようなガジェットを使って犯行に及んだのか?チェックしていきましょう。


令和の時代にゲームボーイはさすがに怪し過ぎる

今回リレーアタックにて活用された機器・ガジェットというのが、何と任天堂の旧世代ゲームボーイ。

このゲームボーイの中にリレーアタック用のクローン装置が搭載されていて、イギリス・ウェストヨークシャーの住宅街にある乗用車が盗まれるという被害が多発していました。

このゲームボーイ型リレーアタック装置に搭載される、キークローン作成デバイスは、現地価格にして20,000ポンド(日本円換算で約306万円)と超高額。

このゲームボーイに偽装されたリレーアタックを活用して、住宅街にある様々な車両を盗んできたわけですが、2021年7月17日の夜10時頃、今度はとある住宅の三菱アウトランダーPHEV(Mitsubishi Outlander PHEV)を盗難被害に。

監視カメラに映っている映像を見る限り、車両に対する扱いが非常に雑で、運転にも慣れていないのかは不明ですが、バックする際に壁に当たってもおかまいなし。

現地価格180,000ポンド(日本円換算で約275万円)のアウトランダーPHEVが盗まれるだけでなく、壁や配管なども破壊されているため、損害額は優に300万円を超えていると予想。

ただ窃盗集団は、住宅にある監視カメラに気付かなかったのか、映像には犯人の顔がはっきりと映っていたため、すぐに犯人が特定され逮捕。

窃盗集団は3人で、最大30か月の禁固刑で済んでしまうという事実

なお今回の窃盗の罪で逮捕されたのが、スカボロー・スカルビーロードに住むディラン・アーマー(29歳)で、彼には30か月の禁固刑が言い渡されました。

この他にもウェーク・フィールド・デラメールガーデンズに住むポールソン(31歳)と、クリフォード・ウィローグローグに住むボウズ(33歳)には、22か月の禁固刑が言い渡されています。

ただ残念なことに、今回3人とも逮捕されて最大30か月の禁固刑が言い渡されたところで、また時間が経てば、再び同じ犯行を繰り返す恐れも十分に考えられそうです。

【Gadget Gang Sentenced Over Keyless Car Thefts Conspiracy.】

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Reference:WestYokshirePOLICE