日産幹部が今後のEV計画についてコメント。フルモデルチェンジ版・新型リーフはクロスオーバー化、更に次期マーチ/マイクラはピュアEV仕様でルノーとの共同開発モデルに?

日産アリアの下位モデルとなる次期ピュアEVの正体はリーフクロスオーバー?

さてさて、日産欧州の幹部を務めるギョーム・カルティエ氏が、イギリスカーメディアAutoExpressの取材に応じ、欧州市場における今後の具体的なEV計画についてコメントしました。

ギョーム・カルティエ氏の説明によれば、今後日産は新たなるピュアEVクロスオーバーをラインナップする予定で、既に市販化されているリーフ(Nissan New Leaf)が2025年頃にフルモデルチェンジを果たし、ハッチバックスタイルからクロスオーバースタイルへと変更されることが明らかとなりました。

この他、日産欧州ではコンパクト~ミドルサイズSUVを中心に販売注力していく計画を示していて、特にジューク(Juke)/新型キャシュカイ(New Qashqai)/新型エクストレイル(New X-Trail)/アリア(Ariya)がメインになってくるとのこと。


次期リーフクロスオーバーはこんなエクステリアになる?

今回のAutoExpressの取材で最も気になったのが次期リーフのクロスオーバー化ですが、以前日産が欧州市場におけるカーボンニュートラルの実現に向けたプレスリリースにおいて、「新世代のクロスオーバーEVを英工場(サンダーランド工場)で生産」することを明らかにし、加えてティーザー画像”EV36Zero”を公開しましたが、もしかすると上のティーザー画像が次期リーフクロスオーバーの可能性が高そう。

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ちなみにこのモデルは、新型アリアでも採用されているルノー・日産・三菱アライアンスが共有するCMF-EVプラットフォームがベースとなる予定。

なおこうした計画については、日産が2025年までに全ラインナップを電化するための重要なもので、今後2030年までに世界売上の80%をEVに、そして北米では40%に到達することを目標としています。

遂に次期マーチ/マイクラがピュアEVに?!

そしてもう一つ興味深い内容だったのがフルモデルチェンジ版・新型マーチ(New March)/マイクラ(New Micra)について。

欧州市場ではマイクラという名称にて販売されていますが、どうやらこのコンパクトモデルも将来的には「ピュアEV化することを目標」にしているとのことで、プラットフォームももちろんCMF-EVを流用することにより、更にルノーとの共同開発でピュアEVモデルのゾエ(Zoe)をベースにしつつ、開発コスト低減と開発期間を大幅に短縮することが期待されます。

現時点ではまだ具体的な販売時期や開発有無については明らかになっていませんが、ギョーム・カルティエ氏が「次期マイクラのピュアEV化は絶対的に必要だ」と強く回答していることから、こちらも期待したいところ。

そうなると日本市場向けのマーチはどうなる?そして日本市場に導入予定のピュアEV軽自動車(仮)サクラはどうなる?気になる続きは以下の次のページにてチェック!